スタートライン。7 | 潤いと和み。

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末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡



妄想blです。








お嫌いな方はスルーで。






side   J





机に座って答案用紙を見る。
間違った問題を見直していけば、単純なケアレスミスだったり、それをそのまま解き進めてしまった故の間違いだったりで
いつもならこんな点数にならないような間違いばかりだった。


・・・俺、浮かれてたのかな。


かずと一緒のクラスで、今まで以上に一緒にいられるってわかって、嬉しくて舞い上がってたのかな。

答案用紙を見ながら、そんな事を考えてた。



追試の合格点はかなり高いハードルだ。
全く同じ問題が出るとは限らない。
そうなると、間違えた部分のやり直しはもちろんだけど、それ以外の部分も出来ていないといけないわけで。

1年の時の教科書を取り出して、苦手な部分をピックアップしていく。


テストではどうしたって順位が出る。
優劣が決まる。


かずは、自分より成績が悪いヤツを
ずっと好きでいてくれるかな?
ってか、俺がそれに耐えられるかな・・・。

考えたくないのに、そんな気持ちが湧いてきて、自分がすっげぇショボい男だって思える。


たかが、テストなのに。


そんな情けない事を考えてしまうから、余計に『たかがテスト』が俺らの関係に絶対影響しないって言いきれないような気がして。


それなら
頑張るしか、ないよな。


かずが大事だから。
俺を認めてくれてるかずの母ちゃんも大事だから。
俺を信じてくれてる母さんも。



「……よっし!やるか!!」

声に出して気合いを入れて
まずはやらなきゃいけない目の前の追試の為の勉強に取り掛かった。





次の日からも学校の行き帰り、休み時間はいつもどおりにかずと一緒にいて。
周りのヤツらとくだらない話で盛り上がって、初めて同じクラスになったヤツとも仲良くなった。


それでも追試までの間、いつもならスマホのかずからの着信メッセージを知らせるピコンって音は一度も鳴る事はなかった。


かずもきっと気を使ってくれてる。
ちゃんと伝わってる。
かずからは何も言葉はないけど、でもその沈黙が逆に応援されてるって思える。


頑張るのは当たり前だ。
みんな同じ。
だからこそ、ちゃんと結果を出さないといけない。
そうじゃないと、かずに胸を張って好きだって言えないような気がしてた。


宿題と追試の勉強と、家での時間のほとんどを机に向かって過ごして。




テストから3日後、追試の日を迎えた。