宵待つはうたかたの中で。30 | 潤いと和み。

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末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡



妄想blです。







お嫌いな方はスルーで。











「ニノの事、教えて。」

その言葉に一瞬だけ伏せた目。
長い睫毛が綺麗だ。

カシャカシャと連続でシャッターを切る。




そして、意を決したように開かれた瞳。
その瞳の奥ではきっと、ニノを思い浮かべてる。

「ニノの、何を知りたい?」

とても優しい声で聞かれ、その声だけで
思いの深さを感じる気がした。


「んー・・・ニノはいつも何してた?」

「ニノはね・・・プールにいた。泳いだり、フロートでふわふわ浮いてたり。」


ニノの姿を思い出してるのか、強ばっていた表情がほんの少し柔らかくなった。

でも、まだだ。


「へぇ。それから?」

「たろうを、からかってた。
尾びれでね、水を弾いてたろうに掛けたり。
プールサイドぎりぎりまでフロートで近づいて、たろうを煽ったり。
ふふ。何か、たろうと一番近い存在みたいで、たろうにとっては友達みたいだったよ。」

「へぇ。じゃあ、たろうもニノに懐いてた?」

「うん、懐いてたね。俺も大野さんも仕事してる時間は、いつもたろうといたから。」


それならと、たろうを呼んだ。


ウッドデッキにいたんだろう、呼ぶと尻尾を振りながらやってきた。


「松本さん、たろうも一緒に撮ろうか。」


言うよりも早く、松本さんが腰掛けるソファの足元に寄り添うように座って、見上げてる。


「たろう、ニノの事好き?」


頭を撫でながらそう聞いたのは、松本さん。

そして、その言葉に
オレの方を振り向いた。

オレを見て、尻尾を振って。

そんなたろうを見たら、何だか少しだけ理解できた。

オレとニノ、それはたろうにしてみたらどうでもいい事。
今目の前にいる人に、大好きだって尻尾を振って気持ちを伝えてる。

本能って、こうゆう事なんだ。

今なら理解出来るかもしれない。
オレでもニノでも、どちらでもいい。
心が求めてるって言ってくれた言葉の意味を
本当の意味で理解出来そうな気がした。

だから。


「松本さんにとって、ニノってどんな存在?」


その心に、やっと
一歩踏み込んだ。