妄想blです。
お嫌いな方はスルーで。
二人でしゃがんで、舞う桜の花びらを見てた。
見てたはずなのに、いつの間にかじゅんくんが見てるのは俺で。
どうしたのかなって思ったけど、その見つめて来る顔が優しくて、嬉しくなる。
じゅんくんのでっかい目は、すごくたくさんの気持ちを伝えてくる。
俺への気持ち。
楽しいも、嬉しいも、可愛いも、好きも。
目は口ほどに物を言うって、まさにその言葉どおり。
だから、じゅんくんに見つめられると嬉しくなる。
嬉しくなって、きっと俺も笑ってると思う。
それが何だかちょっと恥ずかしくなって
「じゅんくん、行こ!」
立ち上がって、あとちょっとのその先を指差した。
しゃがみ込んで見上げた空が綺麗で、
それを見ているかずが綺麗で。
気付いたら、そんなかずを見てた。
何でこんなに綺麗なんだろう。
くるくると表情を変えていくその顔が可愛くて。
茶色の瞳は潤んで、オレを見上げる。
1人で過ごす事も少なくないからか、時々その瞳は淋しそうに見える事もあって、だから側にいたいって思って。
かずを見てると、胸がぎゅっとなる。
オレの全部で抱きしめてしまいたくなる。
そんな事したら壊しちゃいそうで出来ないけど。
優しくしたいけど、壊してしまうくらい抱き締めたい。
そんな相反する気持ちが、ぐるぐるして、
胸がぎゅっとなる。
だけど、だから。
そんな気持ちも全部含めて、かずに受け止めて欲しいと思った。
かずの全部を、オレで全部にしたい。
「じゅんくん、行こう!」
そう言って笑うかず。
目指す場所を指さして。
その笑顔が、仕草がまるで
一緒に、未来に行こう。
そう、言ってくれてるみたいで。
伝えてみようと思った。
今のオレの正直な気持ち。
かずが、欲しいって気持ち。
この気持ちも、かずが大好きな気持ちも
改めてちゃんと伝えようって思えた。