桜のした、きみと。5 | 潤いと和み。

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末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡




妄想blです。





お嫌いな方はスルーで。















公園の中を横切るような桜並木を
かずと並んで歩く。

寒くないようにと持ってきたブランケット。
それとラウンドタオルを入れたトートバッグはそう大した重さではないけど、
何だか手を繋いで歩いてるみたいな錯覚が嬉しくて、自分で持つって言い出せなかった。




桜並木は結構な距離で、歩いて行くうちにそれなりに汗ばむ。


他愛のない話をしながら歩くこの時間が、まるで散歩してるみたいな感じで
いつもの学校の行き帰りとはまた違う感じで、それが楽しい。



道の両サイドには広い芝生が広がっていて、レジャーシートを広げた人達が
お弁当を広げてたり、子供が遊んでたり
見てるだけでも楽しそうで、早くかずの知ってる穴場ってとこに行きたくなる。


その場所に着いたら二人で何しよう。


かずはサンドウィッチに驚いてくれるかな?
姉ちゃんの作ったいちご大福、喜んでくれるかな?

オレとのお花見デート、楽しんでくれるかな・・・。


「どこまで行くの?」


もうそろそろ、桜並木も終わりに近づいていて、心配になって聞いたオレに、


「もうちょっと先だよ。」


ふふって笑うかずは、ちょっとワクワクした顔してる。

可愛いんだよなぁ、そんな顔も。

そんな事を思っていたら、少し強い風が吹いて。

ひらひらと舞う花びらの中にいるかずが

なんか、綺麗で。


差し出した手のひら。
その手のひらに舞い落ちてきた花びらは、寸前のところでその手をふわりとすり抜ける。

そのままふわふわ、ひらひらと舞う花びらのそれを目で追う俯いたかずの顔が、なんかすげぇ綺麗で。

思わず、声が溢れた。




あんまりかずが綺麗だから

本能で
理屈で
感情で

オレの全部で、かずが欲しいと思った。
かずの全部が、欲しいと思った。


つないだ手。
確かめた気持ち。
触れた唇。
昂まったお互いの熱。
少しずつ少しずつ、縮まるオレとかずの心と身体。

だけど、もっと欲しい。
かずの全部を、オレで全部にしたい。

そう、初めて思ったんだ。