可愛い君。3 | 潤いと和み。

潤いと和み。

世界中に巻き起こしてる5人が大好き♥
末っ子溺愛中です♥

末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡






妄想blです。







お嫌いな方はスルーで。









少しの沈黙ですら小さく繰り返される呼吸のリズムを運んでくれるようで、耳に当てたその小さな機械から流れてくる時間は確実に俺の熱を上げる。



「潤?どした?」


優しく俺の名前を呼ぶその声に、身体がピクンと反応する。


「いつ頃帰ってくるの?」

「んー・・・とりあえず夏には帰る。」

夏かぁ・・・。

それまでの長さに思わずため息が出た。


困らせないように、思ってても我慢している「会いたい」って言葉が、ため息に溶けて溢れてしまったような気になって
慌てて別の話題を振ろうと口を開くのに。


「潤、このまま、電話で・・・する?」


甘い、甘い誘惑。

色を纏ったその声と、言葉に
思わずゴクリと喉が鳴るような気がした。


だけど、
反射的にYESと言いそうになる唇を引き結んで
その甘い誘惑を振り払った。


「やんない。電話じゃ、しない。」

「オレはいいよ?」


スマホから聞こえる声って、実は本人の声じゃないんだって。
本体の中に記憶された音声の中から相手の声に一番近い合成音声を聞かされてるって。


「かずさんが抱きたいから。その声ですらちゃんと、本物のかずさんじゃなきゃ嫌だ」

「・・・潤のワガママ。」

「愛されてるって喜ぶとこじゃね?」

「そうゆうことにしとくよ。」


なるべくさっきまでの甘い雰囲気が引き摺らないように
お互いくだらない話題でその甘い時間をやりすごして。


じゃあお休みって電話を終えた。





「・・・やっぱ勿体なかったかも。」


電話越しのかずさんの声、ちょっと興味ある。

かずさんを抱きしめた最後の記憶と同じようにベッドに入って枕を抱いて眠った。


大きく吸い込んだ呼吸。
抱いた枕に微かに残るかずさんの匂いも一緒に体を満たしてくれるような気がした。







それから次の金曜日まで、なかなかかずさんと連絡がとれなくて。
正確には、リアルタイムでやり取りが出来ない。
何となくタイミングが合わない日々が
やっぱりあの日電話でもいいからヤレば良かったなぁ、なんて少しの後悔をさせた。



そうして迎えた金曜日の夜。
いつものようにLoveLeafの少し重たいドアを開ける。
もう何度となく通ったそのドアは、その日もいつもと変わらずに俺を居心地のいい空間に招いてくれるから。


いつも通りカウンターへと一歩を踏み出した。



その瞬間。


目の前に、見覚えのある背中があった。




会いたくて堪らなかったその人が



カウンターに座ってた。