可愛い君。1 | 潤いと和み。

潤いと和み。

世界中に巻き起こしてる5人が大好き♥
末っ子溺愛中です♥

末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡



妄想blです。





お嫌いな方はスルーで。









かずさんが、また行ってしまった。

今回もまた数ヶ月、長くなれば半年。
海外を転々として、バカンスの頃にやっとゆっくり帰国する。

あの人の性格から、本来は一所にじっくり腰を据えていたいのだろうけれど。
請われるのならばと、可能な限り移動する。


「こんな無茶出来るの今だけだから。60のジジイになる頃にはもう無理だから、今出来る事はやっておきたい。」


そう言って、華奢な体に似合わないでっかいスーツケースを引いて旅立った。


だけど、前と違うのはちゃんと連絡をくれる事。

くれる、というか。

俺から連絡が出来て、それにちゃんと返事をくれる。

それだけでもただ1人かずさんを思って待っていたあの3年に比べれば、幸せな時間だ。


幸せな時間のはずだ。


だから、LoveLeafのカウンターで雅紀さんに絡んでる今の俺は

ちょっと飲み過ぎただけだと思いたい。




「ねー、まさきさーん。」

「お前、飲み過ぎだから。」

そう言って目の前のグラスを取り上げようとするから、両手でそれを掴んで引き戻した。
だってまだ酔ってねぇもん。

「かずさん、淋しくないのかな?」

グラスの中のだいぶ溶けた氷をカランと回して、1口飲んで。
テーブルに右の頬を着けたら冷たくて気持ちいい。

「あいつも淋しいと思ってるから、マメにメールくれるんじゃないの?」

くふふって笑い声が聞こえそうな声で返事をくれた雅紀さんに、スマホを取り出してあの画像を見せた。

「まさきさん、見て。」

そこにあったのは、綺麗な景色とかずさんのピースサインの右手。
送ってくれる風景の画像には、必ず右手のピースサインを端っこに添えてくれる。


「これ、どこ?」

「ハワイだって。」


海に沈んでいく太陽と海辺。そして、かずさんのピースサイン。
それは、額縁に入れて飾れるくらい画になっていて。

メールの返事は短い文章だけど、こうやってマメに風景を切り取って送ってくれる。

オレはこんなとこにいるよ。

まるで生存確認みたい。
そして、当たり前みたいに手首にあるそのバングルに嬉しくなる。

オレはここにいるよ。
潤を思ってるよ。

そう言われてるみたいで、少し楽しみだったりする。

だけど。

だから。


「会いてぇ・・・。」

触れたい
キスしたい
抱きしめて、抱きたい




「もう夢精しちゃうよ・・・」


画面のピースサインを撫でながら思わず溢れた言葉に、カウンターの向こうから雅紀さんにメニューで叩かれた。

「エロ潤!お前、もう帰れ!!」

「いーじゃん!!まだ俺若いんだもん!!」

反論したけど認めてもらえず、グラスを取り上げられたから
それを合図にLoveLeafを後にした。