朔夜の月華。LoveLeaf3 | 潤いと和み。

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末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
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大丈夫な方のみ、お進みください♡

妄想blです。





お嫌いな方はスルーで。








暫く海外の仕事してくるから。




急に1人で来て、いきなりそんな報告をする。

「・・・は?なに?」

言ってる意味がわからなくて、聞き返す。


だってそうだろ?
オレの人生の中で、この天邪鬼な幼馴染みと離れるなんて事はありえない。
考えられない。
それくらい、ずっと一緒にいたんだから。
それこそオムツの時から。
だから、側にいるのは当たり前なんだ。

それなのに・・・。


「・・・潤には言ったの?」

自分の気持ちを誤魔化すために、潤の名前を出した。

「まだ言ってない。」

グラスを傾けるその顔は、その目は、もう決めているそれで。
きっと今から何を言ってもきっとこいつは変えられない。
それでも、もしかしたら潤なら違うんじゃないのかと期待した。





それっきり。
どうなったとも言わなくなったかずに痺れを切らして、オレから尋ねた。

「ねぇ、いつから行くの?」
「春か、その少し前かな。」

やっぱり決めてしまったか。
希望の欠片はあっけなく粉々になった。
それでも、潤の存在がかずを引き留めるだろう。

「そっか・・・でも、潤が待ってるからちょくちょく帰って来るんだろ?」

きっと離れてなんていられないから。
この二人はそれくらい、お互いを思い合ってる。

それなのに。

「・・・終わらせたから。」


「・・・何、それ。」

「・・・もう会わない。」

あまりにも簡単に言うから、次の言葉が出てこなくなる。

なんで?
どうして?
そんな簡単に終われるのなら
オレの気持ちの行き場はどこ・・・?



何度もぶつけてしまいそうになる思いに
必死に蓋をし続けて
かずの幸せだけを願ってきた
オレの思いは・・・?



溢れそうな言葉を、噛んだ唇で押し留めた。