日中は残暑もありますが、
朝晩、少し過ごしやすく
なってきたような気がします。


今日より二十四節季「白露」

朝晩の気温が低くなり
草木の葉を
露でしっとり濡らす頃




そして、明日9月9日は
五節句「重陽の節供」です。

旧暦では、菊の咲く頃なので
「菊の節供」とも言われます。


馴染みがないようでも、
今、和菓子屋さんやデパートなど
注意深く見ると
菊形のお菓子がでています。

菊の露
(とらや製 菊の露)


★なぜ重陽なのか?


陰陽説では、奇数を
「陽」の数字

(縁起の良い数)
としました。

陽数の極みである「9」が
重なった9月9日を
「重陽」(ちょうよう)と呼び
おめでたい日として祝いました。

現代では
あまり行われなくなった

節供ですが、


日本では奈良時代より
宮中の行事でした。



この行事にかかせないのが
菊の花。

気品あり、

邪気を祓うとされた
菊の花

菊づくしで
延命長寿を祝います。


「菊の被綿(きせわた)」
と言って

8日の夜から、
菊の花に真綿をかぶせ、
夜露と香りが移った真綿で
9日早朝、身体を清めたり。


菊の花弁を浮かべた
酒を酌み交わしました。



ところで、
「菊の花」って
召し上がったことありますか?

菊の花

食用菊です。
多くは山形県産。

私は、父の出身が山形なので
季節には、時々いただきます。

ちょっとクセがありますが、
食感が良くて、香り高く
大人の味です。

酢の物にしたり、
茹でたほうれん草などと
和えたりします。

茹で方は、
花びらを外し、
少量の酢を入れたお湯で
さっと茹でます。

お酢を入れることで、
鮮やかな色に茹であがります。
菊のおひたし

山形県産のものは、
紫色のものをよく食べますが、
延命楽(別名:もってのほか)
という名前です。

ほうれん草と和える時は
黄色い菊のほうが
色合いがきれいですね。

ビタミン類、
カリウム、カルシウムなどの
ミネラルが含まれています。

スーパーなどで見つけたら
試してみてくださいね。


若さと健康を願い、
菊の花びらを浮かべた


菊酒で乾杯も
いいですね!

菊酒