毎日、暑い日が続きます。

利休の言葉に
「夏は涼しく、冬暖かに」
とありますが

暑い中、お稽古に来てくださる
生徒さんに

少しでも涼やかな気持ちに
なっていただけるような
道具組でお出迎えを心がけています。

 

 

こちらは
「笹蟹」の蓋置

笹の枝や葉を象った
輪のなかに
一匹の蟹さんがいます。




※蓋置とは
お釜の蓋を置く道具です。
様々な形のものがあります。
このような細工物の蓋置は
棚を使う点前の時に使います



「蟹」から水を連想して
涼しさを感じます。


また、笹から七夕の時の
道具として使うこともあります。


こんな小さな道具で
蓋を置いたら
隠れてしまうような物にも
こだわりや意味を持たせるのも
茶道のおもしろさ

思っています。



 

笹蟹蓋置は、
唐銅製で、
元は、中国で文房具の墨台として
使われていたものを
蓋置に見立てたようです。



蟹さんと対面する向きを
正面にして使います。



私の笹蟹蓋置は
古物を購入したのですが

お香を置くような台が
ついているんですよね。

元は、香台として

作られた物なのかな?


お気に入りの道具の一つです。