日本には季節や行事などを表す
美しい言葉がたくさんありますね。
茶杓の銘などに使いたい言葉を
ご紹介します。
今後も少しづつ更新していきます。
旧暦四月の異名:卯月
卯の花が咲く月という意味。
また、稲を植える月という
「植月」という説もあり。
もとは陰暦の4月を表す言葉ですので
今の季節感とはずれてしまいます。
★春闌(はるたけなわ)
春真っ盛りの頃
★長閑(のどか)
ぽかぽかと穏やかに暖かく
のんびりと過ごしやすい様子
★春宵(しゅんしょう)
うっすらと陽が残る日暮れの頃。
日暮れから夜の間を「宵」と呼ぶ。
※同意語:
春の宵(はるのよい)、宵の春
春の夕(はるのゆう)、春夕(しゅんせき)
★和気(わき)
のどかな気候、あたたかい陽気
なごやかな風景を言います。
また、むつまじい気持ちといった意味
人が和やかな心を持つという意味も。
★春深し(はるふかし)
春たけなわを過ぎて、
さらに深まった様子
★春の泊(はるのとまし)
刻々と過ぎゆく春のこと。
時の流れを捉えた言葉。
★晩春(ばんしゅん)
春の終わりの頃
【地理・天文】
★菜種梅雨(なたねつゆ)
三月末から四月にかけて、
菜の花が咲く頃に降り続く
春の長雨をさす
★花曇り(はなぐもり)
桜の花が咲く頃の、薄曇りの天気のこと。
桜の季節って、
意外と晴天が続かないことが多いですね。
★花嵐(はなあらし)
桜が盛りの頃に吹く強い風。
その風で、花びらが乱れ散りゆく様子。
★春暁(しゅんぎょう)
春の明け方
★朧月(おぼろづき)
春の湿った大気で
ベールが掛かったような
ぼんやりと霞んで見える春の月。
【行事・生活】
★花の宴(はなのえん)
花見の宴
★桜狩(さくらがり)
桜に誘われて、
山や野を訪ね歩き愛でること。
「狩り」には探し歩くという意味があります。
★花篝(はなかがり)
夜桜を鑑賞するためのかがり火。
以前、靖国神社の夜桜能で観た
ゆらめく炎に照らされる桜は幽玄でした。
★花見舟(はなみぶね)
舟に乗り、川から眺める桜も
情緒があって、また格別ですね。
★花守(はなもり)
桜の花の番をしたり、
手入れをして守る人
★ふらここ
ブランコの意味。
春の季語なのを知って、
すこし不思議に思いましたが
暖かくなった公園で、
青空に向かって
思い切り蹴り上げたときの
気持ちよさを想像したら納得です。
【動植物】
★花便り(はなだより)
花が咲いたこと、その様子を
知らせる便り
★千本桜(せんぼんさくら)
桜の名所、奈良の吉野山の桜のこと。
平安時代から桜が植えられ、
現在は約3万本あるようです。
見頃の時は、「目に千本見える豪華さ」
という意味で「一目千本」
という言葉もあります
★花吹雪(はなふぶき)
桜の花びらが、吹雪のように
舞い散ること
★花筏(はないかだ)
桜の花が散って、
川の水面に花びらが流れる。
その花びらを筏に見立てています。
満開の桜はもちろんですが
散ったあとの美しさを
楽しむ心も素敵です。
以前、桜が散る頃行った京都で
哲学の道の疎水が
ピンク色に染めらた
美しい景色を思い出します。
★山吹(やまぶき)
黄金色に近い鮮やかな黄色の
春に咲く花
万葉集にも詠まれるほど
日本人に親しまれてきました。
★雲雀(ひばり)
春を告げる鳥。
晴れた日にさえずる(日晴れ)から
ヒバリという説も
★さえずり
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