結構昔の記憶でよく覚えてないけど。
「私が旧毛狩り隊Aブロック隊長になったハンペンだ。」
旧毛狩り隊の隊長が決まり、顔合わせをしたときのこと。
(ハンペン…?なんだよ、アイツは。なんでアタシがあんなやつの下なんだよ。)
最初は不満だらけで、Dブロック隊長なんて言われても、名誉も別に感じなかった。
そもそも、コイツらと仲間と言われてもピンとこなかった。
重苦しい空気が息苦しくて、無駄に大きく呼吸した。
少しビビってたのかもしれない。
他愛ない話から昔話になって、自分の生い立ちを少し語る羽目になってしまった。
なんだかごちゃごちゃと回りに言われた気がするが、もう忘れた。
だけど。
「悲しいねえ。」
そう呟いた不気味な白い男の言葉だけは、よく覚えていた。
呟くのと同時に出た薄ら笑いが気に入らなかったから、よく覚えていた。
『仲間』
「悲しい、ねえ!」
そう言って、得意の風鎌真拳でとどめをさす姿は、もう見慣れた。
「あーあ。なんでお前とアタシが一緒にやらなきゃならないんだよ。」
部隊を結成して、すぐに眠らされることになった(まあ、爆睡真拳使うくらいだから有難いといえば有難い。)アタシ達はまた急に起こされて、仕事をさせられていた。
「こっちだって、願わくはレムとだけは組みたくなかったんだけどねえ。」
「回りくどい言い方しやがって…。相変わらず感じ悪いな、ジェダ。」
「感じ悪さなら、寝起きのレムには勝てる気がしないがな。」
そう言って薄ら笑いを浮かべる姿は本当に相変わらずだ。
ジェダが片付けた屍を背に、レムはポツリと呟いた。
「お前さ、その悲しいねえって口癖よくねえよ。」
「は?」
一瞬の沈黙がやけに長く感じた。
「………なんで。」
一生解けない難問を考える様な顔で、ジェダは首を傾げた。
「悲しくないのに、悲しいねえなんて言うなっつってんだよ!!」
つい声を荒げて怒鳴りつけたアタシを、ますます意味がわからないという様に見つめた。
なんで怒鳴ってしまったのか、自分でもわからないアタシの頭を撫でて、ジェダは言った。
「俺は、悲しい時に言ってるさ。ちゃんと。」
忘れていたかった不快な記憶が駆け巡った。
薄ら笑いを浮かべて、アタシの話をバカにしたジェダの顔が目の前で重なった。
「……じゃあ、」
アタシの話聞いたとき、お前は何て言った…?
そう言いかけた時、ジェダが遮って話し出した。
「俺の笑い方が気に入らないんだろう?レム。」
「…なにが。」
「わからないかねえ。……わからないか。」
そう言って笑った顔は、あのときの顔とは違っていて。
「俺は緊張すると、笑っちまうのさ。」
デリケートなんだよ、少しは労ってもらいたいもんだね。
そう言ってまた笑った。
「そう、こんな風に口元が歪む。」と言って。
「わかったか?」
「今も緊張してたのかよ。」
「誤解を解くのに、緊張しないヤツはおかしいだろ。」
「お前がおかしいんだよ!どんだけ神経質なんだよ、病気になるぞ!!」
さっきカッとなってた自分がバカみたいだった。
「…アタシの話聞いて、バカにした訳じゃなかったってことか。」
「お前の生い立ち聞いてバカにするヤツなんかいるのか?」
「そりゃあ、いるよ。同情もよくされる。」
「悲しいねえ。どいつもこいつも。」
風が長いジェダの髪を揺らしている間、何も言えなかった。
なんだよ、全部アタシの勘違いだったのかよ。
あんな紛らわしい表情すんじゃねえよ。
っていうか、さっきのどういう意味なんだよ。
言いたいことで胸がいっぱいになって、でも言葉にだせなくて、思わず咳き込みそうになった。
「っ、でも、口癖だろ。認めろよ。」
やっとの思いで絞り出した言葉が、あまりにも可愛いげがなくて、自分でもガッカリした。
「言っただろ?俺は悲しい時に言ってるんだよ。
敵にとどめをさすときに言うのは、あまりにも、力の差がわからなかった相手に同情の意を込めて、悲しいねえってさ。」
「…じゃあ、アタシにも同情かよ。」
「いいや。俺は、俺を信じられない様子のこれからの仲間のことを、悲しいって言ったんだよ。」
「…え?」
「お前、俺のこと不気味な男だと思ってただろ。」
「なっ…!!」
「目も合わせてくれなかったしなあ。悲しいねえ。」
「~~~~!うるさい!これ以上言ったら一生眠らせるぞ!」
完全に逆ギレをして怒ったアタシを見たジェダの顔は、やっぱりあの時の薄ら笑いだった。
本当に神経質な、優しいアタシの仲間。
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ジェダレムー!!
なんで書いたの!!Σ
分かりにくかったかな…。ジェダの口調とかさっぱりだ…(泣)
最後は、レムは心のなかでジェダに謝って、仲間だって認めて終わりです←
わかりにくッッ!!!
でも、旧毛狩り隊大好きですVv
