何処に逃げても、結末は同じことだったらしい。
俺と妹は、引き離される運命だったんだ。
しかし、今は。
やっと、妹の近くにいられる。
ただし、偽りの姿で。
もしも被り物を剥いでしまったら、どうなるんだ?
また、引き離されてしまうのだろう。
だから、俺は……。
『偽りなき愛の戦士』
黄色い花畑を見つけ、ビュティが歓声をあげた。
「すっごーい!みてみて、ボーボボ!ここで少し休憩していこうよ!」
ビュティが目一杯笑顔で話す様子に、嬉しさと悲しさが入り交じった。
いつでも、その笑顔はボーボボにだった。
「そうだな、少し休むか。」
そうボーボボが言うと同時に、首領パッチと、ところ天の助が走り出した。
「俺が一番ノリじゃあああ!」
「ぎゃああああああ!首領パッチいてえよ!!」
天の助を踏みつけて行ったらしい首領パッチに、ビュティがすかさず注意をする。
「ちょっと首領パッチ君!天の助君のこと、踏んじゃダメだよ!」
首領パッチは聞く耳持たずに走って行ってしまったが、まあ、どうでもよかった。
嬉しい。
何が嬉しいかって、ビュティがお姉さんらしく叱る姿が見れたことが。
あぁ、大きくなった。
ただそれだけで涙が出る程嬉しく思っていることを、ビュティは知らない。
花畑の中で、首領パッチ達と楽しそうに遊ぶ姿を見つめていると、横から気だるそうな声が聞こえた。
「テメーも行ってくれば。」
金髪の、マフラーを巻いた男は、寝そべりながら、ぶっきらぼうに言った。
「…いや、俺はいい。」
「なんで。入りたそうな顔でガン見してたくせによ。」
恐ろしく思った。
まるで、自分の心の中を見られてしまったような感覚がして、心臓がうるさく脈打った。
まさか、外に出ているとは思わなかったから。
被り物の隙間から、それほど熱い想いがでていたのだろう。
「入りたくても、入ってはいけない。」
「はあ?意味わかんねえ。」
金髪がパッと体を起こして、俺を真っ直ぐ見た。
「入りたきゃ入ればいいだろ。なんで躊躇するんだよ、シャイか、テメーは。」
分からないだろう。分かる訳がない。いつでも自分の信じる愛すべき者にぶつかっていくこの男には。
……ぶつかっていくことができるこの男には。
「理由がある。お前に語ることはないがな。」
「…別に聞きたかねーよ。どうでもいいし。」
つまらなさそうに頭をガシガシ掻いて言葉を繋げた。
「でもな、つまんねえ我慢してたら、伝わるもんも伝わらねえからな。」
本当は、行きたい。
一緒に笑って、話したい。
「大きくなったな」と頭を撫でてやりたい。
「今までよく頑張ったね」と抱き締めてあげたい。
大切な、大切な、妹に。
「ずっと近くにいたんだぞ」と言えたら………。
「偽りの被り物が邪魔をするんだ。視界だけじゃない。他にも、外に出すことができない。」
「……。」
「俺はずっと嘘と偽りでそばにいる。」
「じゃ、一緒にいたくねーのかよ。」
違う、近くにはいたいのだ。でも、打ち明けることはできない。
「一緒に、いたい。」
「へー。それじゃ、それは本当なんだろ。嘘でも、偽りでもねーんだろ?」
「…!」
「よくわかんねえけど、全部覆面ヤローになんなくてもいいんじゃねーの?そんな覆ってたら、なんも見えなくなるぜ。」
まるで自分のことを話すように、真剣な顔をして金髪は言った。
「俺なら、真っ暗になるくらいなら、死んだ方がマシだけど。」
一瞬息が止まった感覚がして、自分で止めていたんだと後から気づいた。
つい最近、ヘッポコ丸に説教なんかしたくせに…。
自分で自分が情けない。
俺は、なんて弱いやつなんだろう。
「あれ?そういえば、ソフトンさんは?」
ビュティは首領パッチに聞いてから後悔した。知るわけがない。
案の定、首領パッチは興味なさそうにウンコッコとかなんだとか、意味の分からない歌を歌っている。
「…何処に行っちゃったんだろ…。」
いつもそうだ。戦うとき以外は姿を消してしまう。
話してみたいなって思ってるんだけどなあ…。
どこか気になる存在。いつも助けてくれて、そばにいてくれる。
ボーボボとは、また違う意味で大切な人。
そう、まるで、お兄ちゃんみたいな存在。
「ビュティがお前のこと、探してたぞ。」
「…ボーボボ。」
気がつくと目の前にボーボボ。
また、何も見えなくなっていたのか。
「たまには遊んでやれよ、ソフトン。」
そう言って、指さす方には、遠くにビュティ達がいた。
「いや、俺はいい。」
そう、これでいい。
俺は覆面を被った偽りの存在。
ビュティをだまし続ける、偽りの戦士。
だけど
『全部覆面ヤローになんなくてもいいんじゃねーの?』
そばにいたい、一緒にいたい、守ってやりたい……………この気持ちは、紛れもない真実。
何一つ、偽りなき、君への愛情。
「ヘッポコ丸が、お前にヒーローを語られたって言ってたぞ。ソフトンさんの方が、よっぽどヒーローみたいです!だってさ。よかったなー。」
「……。」
愛には、偽りなく生きよう。
「…あれ、もしかして、泣いてる?;」
「……。」
「ねーねー、ウン吉く~ん!」
ボーボボの冷やかしと、ビュティの自分を呼ぶ声が重なって聞こえて、思わず笑みがこぼれた。
ああ、これが本当の気持ち。
ヘッポコ丸、すまないな。俺もお前と同じ夢を見ていいか?
偽りなき愛の戦士となって、君の盾になる。
ずっとそばにいるからね。
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9極戦士2作目!!ヽ(*´▽)ノ♪
へっくんの次にソフトンさんです!!
うーん(´-ω-`)
なんかね、ソフトンって深すぎて書きにくい……。(笑)
本当は、ゆうことか白狂とか色々出したい人いたんだけど、間に合わなかったー!←
“ヒーロー=偽りなき愛の戦士”
これが一応キーワード!(笑)
キーワードといえば、気だるい金髪出てきたけど、アイツは破天荒のことです!www
破天荒って物語のなかでいってなかったから(笑)
ちなみに、黄色い花畑はEDのあの花畑です!!
ソフトン、ビュティのことガン見してたしなwwwwww