▼ほぼオリジナル
▼ただの趣味
▼幼少期設定
それでも大丈夫な人はどうぞ♪
肝試しの途中で、突然破天荒が姿を消した。
『兄弟』
「破天荒ー!!…何処に行っちゃったんだよ…。」
軍艦は、一人で破天荒を懸命に探していた。
いくら、破天荒よりも3つ歳上だからといっても6歳だ。
怖いものは怖い。
「まさか、本当に出て、連れていかれちゃったんじゃ…。」
青ざめて、よからぬことを想像してしまい、首を横に振った。
「そんな訳あるか。早く探さなきゃ。きっと何処かで泣いてる!」
ことの発端はボーボボの一言だった。
「夏らしいことがしたい。」
「はあ?なに言ってんだよ。」
「だってさあ、夏休みだっていうのに、なーにも夏らしくないじゃん。」
ボーボボの言葉に、軍艦は、確かにそうだな、と頷いた。
「あっじゃあさ!肝試しやろうか!!」
急に何を言い出すかと思えば、目をキラキラさせながら、ボーボボが破天荒の手を握り、それを無理矢理挙げた。
「はーい!破天荒も賛成!よし、軍艦も参加な!!」
「勝手に決めるな!」
「ダメプー!たすうけつで強制参加でーす♪」
最近覚えた『多数決』を武器に、ボーボボは勝手に決めてしまった。
「まったく…。」
とはいえ、軍艦も少し興味があった。鼻毛真拳も使いこなせるようになってきていたし、なんだか変な自信がその気にさせた。
「じゃあ、今日の7時開始な!親に見つかるなよ、二人とも!!」
そう言うと、すぐに走り出すボーボボに呆れつつ、破天荒の手をつないで軍艦は訊いた。
「破天荒、大丈夫か?」
「うん。」
「そっか。じゃあ、とりあえず帰ろうか。」
「うん。」
そして、お化けが出るといわれている森に、ぴったり7時に集合して、肝試しを始めたのだが。
「なんかさあ、もう飽きちゃったな。」
突然ボーボボがそう言うと、またも勝手に
「はい、終わり。」
と手を打った。
「まだ20分もたってないぞ。」
「マジっすかあ。」
「マジっすかあ、じゃないだろ!勝手なこと言って。なあ?破天荒。」
「……。」
返事がないのを不思議に思い、後ろを振り返った。
「…破天荒?」
「ああ。破天荒ならどっか行ったよ。帰っちゃったんじゃない?」
あっけらかんと言って、オレも帰ろうかな、と笑うボーボボとは反対に、軍艦は急に心配になった。
それぞれの家に帰ってから、やっぱり破天荒が心配だった軍艦は、破天荒の家に行ってみた。
破天荒の親が言った言葉を、最後まで聞く前に走り出していた。
「こんな時間だっていうのに、帰ってないんだよ。」
「……ハア、ハア。何処だー!破天荒ーー!!」
いくら呼んでも返事がなかった。軍艦は、泣きそうになるのをグッと堪えて、ただただ探し回った。
(…僕のせいだ。こんな夜遅くに、森に連れてくるなんて、危険だと分かってたじゃないか。それなのに、手をつないでいなかった。それ以前に、こんな遊び、やるんじゃなかった…。)
反省して、考え込んでいると、自然と涙がこぼれた。
その時。
「おーい!軍艦ーー!破天荒見つけたぞーーー!」
遠くからボーボボの声が聞こえた。
「なっなんでお前がここに?!」
驚く軍艦とは対照的に、ボーボボはあっけらかんと言った。
「二人とも家にいなかったからさー。」
だから、心配になって来たんだよ。
そう言って笑ったボーボボが、バカみたいな顔をしたので、自然と頬が緩んだ。
「ところで、ボーボボ。破天荒は?」
「ここ。」
そう言って指さした先には、スースーと寝息をたてて、ぐっすり眠っている破天荒がいた。
「……寝ちゃってたのか。」
軍艦は、安心してその場に座り込んでしまった。ボーボボはというと、
「…破天荒!!起きろ~お化けだぞお!!恐竜だぞお!!!」
と、意味のわからないことを言いながら、破天荒の身体をくすぐった。
「うわーん!!」
「……!!ヤバイ、泣き出しちゃった。軍艦どーしよう!;」
急にあたふたしだしたボーボボに、軽くデコピンをして、軍艦は破天荒の頭を撫でた。
「怖かったよな、ごめんな?帰ろっか。」
すると、破天荒はすぐに泣き止み、軍艦の服の袖をグイグイと引っ張った。
目を丸くして立っていたボーボボに、
「ボーボボ、帰るぞ。」
と声をかけ、三人で手をつないで帰った。
「…また、遊ぶ?」
破天荒が、二人を見上げて心配そうに言うと、ボーボボは、鼻毛真拳で高い高いをして、
「あったりまえだろ!」
と笑った。
途中で破天荒を落としそうになると、すぐに軍艦がキャッチした。
「あっぶないな!」
「ごめんごめん。」
「大丈夫か?破天荒。」
「うん!………お兄ちゃん。」
「「………!!」」
ボーボボは、軍艦を指さして笑った。お兄ちゃんだって!よかったなあ!!と、何が面白いのか、しばらく笑っていた。
軍艦は、破天荒の頭を撫でると、言った。
「僕はずっとお前たちの兄ちゃんだからな!」
「いや、オレは違うし。」
ボーボボがまたバカみたいな顔をしたので、軽くどついた。
“兄弟みたいな関係”
ずっとそんな関係でいられると思っていたのに。
「ふあ~あ。」
「またそんな所で寝てたのか、破天荒。」
「…ん?ボーボボか。なんでここにいんだよ。」
「散歩してた。人参さんと。」
「…相変わらず訳わかんねえな、お前は。」
24歳と27歳になった破天荒とボーボボは、昔とは色々と変わっていた。
「夢、みたぜ。久々に。」
遠くを見つめながら言う破天荒に、ほう、とだけ相槌をうった。
「ガキの頃さ、肝試ししたろ。そんときの。」
「…そんなことあったか?」
「オイオイ、マジかよ。忘れちまったのか?」
「よく覚えてるな、お前。」
「まあな。…ハア。退屈だ。」
「確かに、あの時と比べたら退屈だな…。森肝試し、楽しかったよな~。」
「コノヤロ、覚えてんじゃねえか。」
まったく、いい加減なヤツだな、と呆れて笑う破天荒に、ボーボボがバカみたいな顔をして言った。
「お兄ちゃん♪」
「…なっ!」
「お前、あの変な髭のおっさんに言ってたよなあ~。」
「……覚えてねーよ。」
そっぽを向いて歩きだした破天荒に、ボーボボは少しだけ悲しくなった。
急に立ち止まって、破天荒が呟いた。
「アイツ…どうしてるかな。」
「オレが倒した。」
「へえ。」
そっか。とだけ言って、また歩きだした破天荒の背中が、急に幼い頃と重なって、小さく見えた。
「なあ、破天荒。」
「あ?」
「夏らしいことがしたいな。」
「…もう秋だぜ、バカ。」
「…そうだな。」
時間は止まることなく、勝手に進んでいく。
まるで昔の自分のようだ、と一人思い、ボーボボは誰にも聞こえないような声で呟いた。
「…兄弟だった…か。」
秋の少し冷たい風が、微かに木々を揺らしていた。
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バットエンドっぽくなっちゃった(泣)
僕らのお兄ちゃんだった軍艦を思い出して、なんだか切ない気持ちになるのは二人だけじゃないはず!
幼少期書いてて楽しかったーVv
ずっと仲良しな三人でいてほしかったけど、みんな変わっちゃったなあ…。
大人になってアホになっちゃったもんなー!(泣)
でも、大人になっても、ボーボボがふざけたり、破天荒はすぐどっかで寝ちゃったり…変わらないとこもある!
軍艦も、きっと面倒見がいいとことか、あると思うなあ。
部下の誕生日パーティー祝ったりしてたしね!←
最後のボーボボの言葉に、破天荒が冷たく返すけど、彼だって少し悲しかったはず。
二人とも、軍艦お兄ちゃんのことを思い出しながら話してたに違いない!←
すべて妄想です←
ここまでおつきあいしてくれて、ありがとうございました☆