ご近所物語^・ω・^ | ゆにふぉーむ屋さんのぶろぐ^・ω・^
連休に読み返して「めちゃくちゃ名作じゃない??」って改めて思ったので
「ご近所物語」について勝手に熱く語ります。


ご近所物語 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)
集英社 (2014-01-10)
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ご近所物語は1995年~1997年にリボンで連載されていた少女漫画です。
リアルタイムで追っていたわけではなく、NANAが流行ってた頃に
「天使なんかじゃない」「パラダイスキス」を経て「ご近所物語」にたどり着きました。


▼あらすじ
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自分のファッションブランドをもつという夢のため、日々服飾の勉強に励む幸田実果子。
隣に住む幼馴染の山口ツトムとは、生まれたときからずっと一緒。
自分とツトムが恋愛関係になんてならない、と思っていた実果子だったが、
美人で有名な先輩「ナイスバディ子」こと中須茉莉子とツトムが急接近したことで
実果子は自分の気持ちを自覚する。
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夢への奮闘と、恋愛を描いた青春ストーリーです。
同じ矢沢あいさんの「パラダイスキス」は、このご近所物語の未来の話です。

登場人物たちの恋愛模様を巡って一喜一憂することが多い話ですが、
私は実果子の夢へ向かって進む姿や、その葛藤にぐっときます。
なので、5巻に収録されている「カラフル」という外伝の読み切りが大好きです。
「カラフル」は実果子の中学時代の話で、その同級生が語り口になっています。
その同級生(委員長)の気持ちに読んだ当時からめちゃくちゃ共感してました。
夢を追う直向きさが眩しすぎて直視できない感じ。
あまりにも輝いて見えるから、嫉妬さえしてしまう。
でも、その夢だけを見つめて進むことは決して楽じゃない。
何回読んでもいろんなことを考えてしまうお話です。

恋愛模様は結構複雑で、主人公の実果子に関してはそこまででもないですが、
ツトムのクラスメイトの勇介・バディ子・歩の関係はしんどい系です。

矢沢あいさんの作品って、キャラクターが恐ろしいくらい人間じみています。
漫画的なヒーロー・ヒロインっぽさが、いい意味で薄いと思うんです。
良いところと同じくらい、悪いところがある。
実果子の、両極端すぎる思考や、ツトムにずっと素直になれないところ、
一人で暴走しがちなところは見ていてハラハラします。
実果子が苛立ってきつい言葉を発したりして、ツトムと喧嘩になるシーンとか、
「あるある~~~( ;∀;)」って思います。
余裕がないとき、近しい人にほどキツイ言葉、吐きがちなのわかる~~って。
バディ子も、大人になればなるほど、この身勝手な性格許せると思えちゃいます。
なんでだろう。バディ子って、心底嫌な女なんかじゃないんですよね。
と言っても、はじめて読んだときは「なんだこのわがままな女は!」って思ってましたが(;´∀`)

キャラクターらしい万能感がなく、そこに愛しさを感じます。
漫画なんだから、こんなやついねーよ!とか、100点満点の人間がいいよ~っていう人には
合わない作品かもしれません・・・(´・ω・`)


全7巻とは思えないくらいのボリューミーな青春ストーリー。
作画はNANAのタッチとほぼ似たようなスタンスなのと、
今読んでも古臭いと感じないポップなデザインです。


「天使なんかじゃない」は持ってないので、いまさら買い集めようか悩んでます。