舌を頼りに 32年間食べもの絵日記を描き続けている 雑食性サラリーマンです。
ハンサムバーガー(名古屋市中区)・チーズバーガー
私が好きなジョン・スタインベックの著作の中で、一番好きな作品は[怒りの葡萄]だが、作中のchapter15は通称[Two for a penny]とも称される章で。その中でアルというコックがハンバーガーを作る場面が出てくる。
今年は秋にスタインベックの生家のあるカリフォルニア州サリーナスを訪れる予定なので、怒りの葡萄を読み返しているのだが、アルのハンバーガーを作る過程の次の一文が気になった。
「He gathers up stray onions from the plate and heaps them on the meat and presses them in with the spatula.」
いままで何気なしに読んでいたのだが、炒めた玉葱をハンバーガーに使うのは、作品の前半の舞台となるオクラホマのハンバーガーの特徴だ。怒りの葡萄の名場面に出てくるハンバーガーはまさにオクラホマバーガーだったのだ。そう気づいたら急にオクラホマバーガーを食べたくなった。
だけど名古屋や岐阜にはない。仕方が無いので名古屋・伏見地下街のハンサムバーガーへ行ってせめてものアメリカを感じてきた。
オクラホマへも行かなきゃな、いつか。
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