DMV(Dual Moto Vehicle)が四国で開業。実は発祥が・・・ | yasashiiakumaの徒然紀行

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2021年12月25日、阿波海南~甲浦間でDMVと呼ばれる、鉄道とバスの併用輸送システム路線が開業しました。マイクロバス型の車両が道路上ではバスとして、線路の上では鉄道として走行し、平日は阿波海南文化村と道の駅宍喰温泉の間を、土日祝日は一部の便が甲浦から室戸岬方面を結ぶ輸送体系がとられています。

 

DMVになる前は、徳島駅と海部駅の間がJR牟岐線、海部駅と甲浦駅の間が第3セクターの阿佐海岸鉄道線として営業運転を行っていました。が、完全な鉄道線としての営業は2020年12月中に終了となり、その後1年間はDMV開業に向けた準備工事と代行バス輸送が行われ、昨年末の開業に結び付くことができました。鉄道車両を維持するよりもコストがかからず、且つ既存の線路を活用できる最適な輸送システムであるDMV(Dual Moto Vehicle)。最初の開業の地になったのは四国ですが、開発試験そのものは15年くらい前から、四国から遠く離れた地にて行われていました。

 

その地とは・・・・、北海道です。2007年頃よりJR北海道が開発を始め、車両はJR北海道の路線だけでなく、静岡県の岳南鉄道や、岐阜県の明知鉄道などに貸し出されてテスト走行が行われてきました。ところがJR北海道は、度重なる悪いニュースが報じられてイメージが悪化したことなどを理由に、道内での実用化を断念してしまったようで、5年くらい前までは果たしてこれが実用化されるのだろうかと、疑問を抱いた程でした。

 

このような中でも四国の地で、新しい輸送システムが実用化されたということは非常に、誇らしいことではないでしょうか。