今春のダイヤ改正で、山形新幹線『つばさ』の一部列車が、東北新幹線区間(東京~福島間)を『やまびこ』と併結せず、単独運転されることとなりました。コロナ禍を機に、利用の繁閑の差が激しくなっていると考えられるためとのことです。
多客期運行の臨時列車では、『やまびこ』と併結しない『つばさ』が多数設定されていますが、これまで、定期列車は朝6時台に東京を出る1本と、夜23時台に東京へ着く1本だけが単独運行となっていました。単独運行便の増加だけでなく、全席指定化されることも、今春の改正のポイントです。
山形新幹線では来年度末頃、E3系に変わる新型のE8系が導入されることとなっている他、現在上下共通となっている福島駅のホーム(14番線)を上下で分離させ、上り列車を11番線に入線させ、『やまびこ』と連結できるようにする工事も進められています。別件ではありますが、今春には『とれいゆつばさ』の引退も決まっていることから、しばらく車両の動きが見られなかった山形新幹線に再び、変化が見られ始める年度となりそうです。
また、盛岡駅で『はやぶさ』と併結せず、単独で東京まで直通する『こまち』も引き続き、年度を跨いで設定されることになるようです。昨年11月上旬頃からは閑散期を中心に、秋田発東京行きの『こまち』6号が単独で、東京駅まで乗り入れるようになっています。盛岡駅で併結する盛岡始発の『はやぶさ』6号がコロナ禍でが故に運休していることが原因で、この『こまち』6号の東京折り返し便にあたる、仙台行きの『はやぶさ』15号に関しても、E6系単独での運行となっています。