ジョージタウンの世界遺産地区で18日の夜に開催された中華新年のお祭り。大盛況でした!

インド人街一帯まで沢山の屋台が並び、中華系マレー人で一杯。あまりの熱気と混雑に写真も殆ど撮らなかったのでご報告だけです。

来週末も満月のお祭り。こちらは海沿いのエスプラナードで開催です。中国伝統舞踏なども観られるのでペナン思い出にぜひ行ってみてください。


さて、写真もないので今回は前回に引き続き自由研究です。

今回のテーマは赤道直下、南国ペナンで最も快適に暮らせるのは、どちら向きの部屋なのかについての研究。


性分なのでしょうがないのですが、この手の研究発表は長くなるのがいつものこと。

ところが、長い文章や状況分析が疎んじられ、簡潔明瞭な結論ばかりを知りたがる最近の日本人たち。少し論理的な文章や回りくどい説明を正しく読み込んで理解できない友人知人も増えたような。Z世代などと括られる若者ばかりではなくて、ゆとり世代以上の年齢の人でも簡潔明瞭な結論だけを知りたがる人が多いようです。


既にここまででも十分に回りくどいので、今回は今風に説明などを大幅に省略して結論のみを順位形式で発表しましょう。



第一位 東向きの部屋



前回記事に書いたように、東向きの部屋は一年中部屋の奥まで朝日が差し込みますが、昼前からは直射日光が差し込まなくなります。直射日光が差し込む時間が短いので部屋は涼し目。東側に山や丘、大きな木立ち、建物などが程よくあれば、朝日が差し込む時間を短くすることも可能。一年を通じて太陽の差し込む時間が同じなので生活リズムが安定します。赤道直下のマレーシアでは、太陽の昇る位置が北東から南東の間でダイナミックに移動するのも東向きの部屋の楽しみの一つです。太陽の昇る位置で一年を観察した古代人と同じ体験が出来ます。(笑)

ペナンに関して言えば、都市化が進み高層コンドミニアムが多く建ち並ぶのが島の東海岸。東向きの部屋は海に面していたり、遠く海越しにマレー半島の山並みが望めたりと眺望良好の部屋が多いです。眺望が良くて縁起の良い朝日が見えるので中華系マレー人に大人気の東向き部屋は、高級志向で賃料も高めですが、空室は少ないようですが。



第二位 西向きの部屋


基本的には東向きの部屋と理由は同じです。南国の太陽は真っ直ぐに素早く沈むので、日本の西向きの部屋のようにジリジリと西陽で部屋が暑くなることはありません。同じ太陽なのに不思議と夕陽に興味がない中華系、夕陽が沈む海辺で夕陽をぼんやりと眺めているのは圧倒的に100%マレー系か日本人(笑)コンドミニアムの構造上、東向きの部屋と西向きの部屋は同じ程度の数があるので、中華系人気のない西向きの部屋は良い部屋が安く借りられる可能性大です。

ペナンに関して言えば、西向きの部屋はペナンヒルなど島中央部の山並みに面しています。風景が単調なのが残念ですが、日没より早く太陽が山に隠れるので直射日光を浴びる時間も短くなります。



第三位・第四位 北又は南向きの部屋


北向きの部屋は夏至の頃、南向きの部屋は冬至の頃に高い位置から鋭い陽射しが部屋に差し込みます。どちらも年の半分は直射日光が差し込み、残りの半年は陽射しが差し込みません。直射日光が差し込む時期は昼前は厚い遮光断熱カーテンが不可欠。それでも部屋は相当高温になってエアコンが絶対に必要です。常夏の国なので陽射しが差し込まない時期はむしろ快適ですが、半年が灼熱となる部屋はお勧め出来ません。

例外は全ての窓に大きなベランダか庇がついた部屋です。室内への直射日光さえ防げれば南北方向の部屋もある程度は快適です。ではベランダや庇の奥行きはどれくらいあれば良いのか?結論は約1.2m以上。マレーシアなら南中高度の低い時期でも、これだけで太陽光を防げます。但し、朝と夕方は太陽が低いので奥行きが長ければ長いほど良。詳しく計算するには①部屋の緯度を調べる②窓の高さを測る③日影図を調べる④奥行きを三角関数(tan)で算出するのですが、ネットに計算してくれるサイトなどもあります。


部屋選びのその他重要事項


どちらの方角の部屋であっても、窓などの開口部に大きな庇かベランダがある部屋が快適な部屋です。庇やベランダの奥行きが長いほど直射日光が部屋に差し込む時期や時間が短くなります。エアコンなどがない時代に建てられたコロニアル様式の邸宅の外周がベランダで囲われている理由です。大きなベランダや庇を付けるのはコストや構造上難しいので、探してみると意外とそのような部屋は少ないです。なお、前回記事のとおり夕方から夜も湿度が高いので、ベランダにはハワイのラナイのような快適さはありません。



本当はくどくどと書きたいことが沢山あるのですが今回の研究発表はこれで終わりです。

4月から赴任するなどマレーシアで部屋探しをしている方はぜひ参考にしてください。

更に詳しく知りたい人はコメント欄に質問してくださいね。