まもなくゴールデンウィーク。

春の横浜は散歩の季節。

広々とした青空と海。どこも花で一杯です。


東京に近くて外国からの観光客にも大人気の横浜ですが、上手に回れば混雑を避けて美しい街を満喫できます。


今回は横浜山手の高台から山下公園を通って大桟橋までの散歩コースをご紹介。

ゆっくり歩いても2時間くらい。西洋館や博物館を見学しながら、オープンテラスのカフェなどに寄り道しても半日あれば十分でしょう。


散歩のスタートはJR根岸線の石川町駅。人気の元町商店街や中華街の最寄り駅ですが今回はあえてパス。山手町側の改札口を出て、後ろ側の急坂を上がります。


坂の上にあるのが山手イタリア山庭園。

2棟の瀟酒な西洋館と洋式庭園が美しい公園です。崖地の上にあるので横浜中心部が一望!天気の良い日は遠くに丹沢の山並みも見晴らせます。

山手の人気スポットから少し離れているので人は少なめ。庭に面したカフェもあって気持ちの良い時間を過ごせます。


ここから山手の尾根道沿いに海側に歩きます。

道の両側には豪邸多数。教会や有名女子校もある山手らしい街並みです。

まもなく左手にあるのがベーリックホール。

豪商の邸宅だった建物は南仏かスペインにありそうな佇まい。建物内も無料で見学可能です。


すぐ隣にあるのがエリスマン邸。こちらは移築されたものですが、すっかり元町公園の木々に溶け込んでいます。こちらには大きな窓から公園の新緑を満喫できるカフェが併設されています。天気が良ければ時間をかけて公園を散策するのもお勧めです。


少し先の道の反対側には山手234番館。外国人向け高級アパートだった建物です。

高級住宅地の横浜山手には道路沿いに自動販売機が殆どありませんが、この建物の中には自動販売機コーナーがあります。


更に進むと超有名スポットの横浜外国人墓地。墓地内は基本的に立ち入り禁止ですが、入口に小さな資料館があります。


道なりに突き当たると、ここも超有名スポットの港の見える丘公園です。

昭和の時代に埋立が進み横浜港の眺めは今一つなのですが、ここからの横浜ベイブリッジの眺めは最高です。

入口すぐ右手には、この時期に見頃の綺麗な薔薇園。何十種類もの薔薇が咲き競っています。

港の見える丘公園は思った以上に奥行きがあるので、たっぷり時間をかけて楽しめます。

大佛次郎記念館や近代文学館、山手111番館のテラスのあるカフェもお勧めです。


ここからはマリンタワーを目指してフランス山を下ります。

この辺りは観光客も少なくてのんびり出来る場所。

ベンチでゆっくり軽食など食べて一休みするのも良いでしょう。


フランス山を下りて、大きな歩道橋で横浜人形の家を過ぎれば山下公園です。

いつも人が一杯の山下公園ですが、一段高くなった本牧側は人が少なめです。ここは駐車場の上に作られた屋上庭園。公園の向こうにはみなとみらい地区の高層ビル街が一望出来ます。

公園には薔薇など春の花が一杯です。海沿いを歩けば心地よい潮風。突き当たりには最近リニューアルしたばかりのレストハウス。海を眺める足湯も人気のようです。


旧貨物線の高架を使って大桟橋へ。今回の散歩の終着点です。

大桟橋の手前には古い建物が残っていて懐かしい雰囲気。この辺りで一休みしてから大桟橋に行っても良いでしょう。


大桟橋のお勧めは何といっても屋上からの雄大な眺め!

大桟橋の先端まで行けば、ぐるっと360度の大パノラマ!

右手にはベイブリッジ、左手には赤れんが倉庫とみなとみらいの高層ビル群。振り返れば山下公園や横浜税関・神奈川県庁のレトロなビル。


夏は暑すぎて冬は寒すぎる。大桟橋の絶景をゆっくり楽しめるのは春秋のひと時だけの贅沢と言って良いでしょう。時間が許すならば夕暮れから夜景を楽しみたい絶景スポットです。

氷川丸とマリンタワー、ニューグランドホテルは昭和からの鉄板の組合せ(笑)


大桟橋の最寄駅はみなとみらい線日本大通り駅。バスで桜木町に戻ることも出来ます。


コロナ規制が全面解除される今年のゴールデンウィーク。ちょと気を引き締めて混雑している飲食店やイベントは避けながら、思いっきり気持ち良い季節を楽しみましょう♪