タイトル:「おらが川柳」
テーマ:「源さんの川柳 463~600」
・今回の題は「夏ばて」20230820
おらが川柳や文章を漫画風で表現します。
できる猛烈社員が、
係長に「うなぎ」頂戴の巻き
この暑さで、頭まで夏ばてしたのか、
しかも候文(そうろうぶん)で、
猛烈社員がサボりの上手な上司の係長に
助けを乞う、珍しい訴え事が発生した。
これはやばい、候文なんて遠い昔の書き方。
到底頭に浮かばないものが
浮かんでくるくらいだから
超能力があるのかもしれぬ。
いや、待てよ・・もしかしたら、
脳まで夏ばてが進行しているかも。
そりゃ、大変やなぁ!?
ああ、夏バテやぁ
主文(しゅぶん)
(夏ばてでも主文なんて、こんな言葉はない。
裁判所の判決でもないからなぁ)
只今夏ばてに候
食欲なければ目もクリクリ回り候
鰻なら食べられ候
願はくば、鰻届けられ候
今あなた様が一番の頼り候
こんがり焼いた鰻、心より待つにて候
それではこの夏ばて川柳をご披露申し候
それでは夏バテ川柳をお一つ
「夏ばてに我慢大敵鰻飯」
奴の、この川柳みたって、
よほど、鰻がたべたいのや。
さて、鰻にもいろいろとある。
丼にするか、重にするかで、値段も随分と違う。
鰻丼なんて、ケチなこと言わんと鰻重とどけようか。
いやいや、鰻重は吾輩が食う。
急に上級の美味いものは
夏ばてには毒やなぁ。
それやったら、奴には鰻丼が良い。
これを食ったら
もっとうまい鰻食いたさに
あっという間に
夏バテも飛んでいくだろう。
では、
もう一席 漫画風夏ばて
金魚と猫の巻き
夏バテと言う猫が、涼しげに泳ぐ金魚を
飽きもせずジーットに眺めている
だが、
この暑いのに、金魚の奴は涼しい顔して泳ぎ、
夏ばて気味の俺様を何かとバカにする。
お前の、その元気が俺様に勝って、
もし、お前がこの金魚鉢から飛び出ようものなら、
一目散に飛びついて、お前の、
その頭をガブリと食いついでやる。
お前を食うには骨っぽいが、
夏ばての足しにはなるであろう。
泳ぐたびにへなちこりん夏ばてと
高いところからバカにしやがって、
容赦などしねぇからなぁ。
こうして爪を研いで待つ。
さぁ、飛び出てみろ、その鉢から。
「金魚みて早う飛び出ろ猫の爪」
そしたら、
爪を研いでいる猫をみて、金魚は慌てた
あ、やばい
こいつ、本気や
夏ばてを装うって
ネズミとるのを
サボっていたやないか
あぶない、危ない
それにしても複雑な猫やなぁ
何を考えているか分からん
油断もスキもない。
あ!、いけねえぇ、
ご主人さまのお帰りだ、
キレイにスイスイと泳がなきゃなぁ。
今夜はどんなご飯が食えるか楽しみや。
ご主人さまに向かって
元気な姿で敬礼や。
ねぇ、早う、ご飯頂戴
あれ!
あれ!?
ご主人さまが憎たらしい猫の方に行っちゃった。
その猫を見れば、化け猫になってご主人さまを
迎えている。
ニャーニャーとあまえ、ご主人さまを
騙している。
猫好きな
ご主人さまは頭を撫でるからますます
甘え、かすれ声で尾っぽを高々と上げ、
「ゴロニャン、ゴロニャン」と、のど鳴りに、
鳴き続け
更に頭を撫でられると、今度は
調子にのって、酒に酔った
ゴロ付ヨタ猫に化けおった。
その点、こっちはどうや、
狭い空間、水の中をクルクル回るだけで
目もまわってきた。
腹も減って、あの几帳面な
ご主人さまを喜ばせないと
いけないのだ。
ああ、
いま咄嗟に浮かんだ、あの
「泳げたい焼き君」が羨ましい。
よし、スキを見てここから出よう。
あのヨタ猫を騙すなんて
朝飯前のこと、
そして、広い海原へ出よう。
そこには無尽蔵の自由が広がっている。
だが、あの猫に見つからぬよう、
あの爪でひっかかれたんじゃ
たまったものじゃないからなぁ。
何とか考え、あの化け猫を騙すのだ。
そうだ!?
大きなクジラになればいいのだ。
何と!? 金魚がクジラになった
お終い





