笑いのつぶやき
笑いの散歩51~100
56「図図しい」
これは人に遠慮せず、自分勝手であつかましいということです。でも、最近はあまり見かけなくなりました。え、そんなことはない、厚かましいヤツは平気でヒトの気になることをやるから却って怖いですって!はい、分かりました。それでは毎度のばかばかしくあつかましいお話しです。
「おい山田、ヒトの褌で相撲をとるとはどのようなことか分かるか?」
「え?ヒトのフンドシで、相撲ですか!?」
「何だ、山田、分かっていないなぁ」
「係長、そのフンドシって・・なんですか?」
「え?山田、お前はフンドシもわからないのか?ええ、こりゃ驚いた」
「ヒトのフンドシで相撲をとる?」
「ああ、それはなぁ、二次会などで相手の銭やサイフを当てにして、高い酒やワインを威張って呑んだり、カラオケでわれ先と歌をうたったりするヤツをいうのだ」
「何だ、そのようなことですか」
「こら山田、何だ、とは何だ。ええ、知らなかったくせに、もうすこし感謝の気持ちになったらどうだ。感謝など知らぬようでは、お前も、やがてはひとのフンドシで相撲をとるようになるなぁ」
「でも、それだったら、係長が時々することじゃないですか」
あ、見られていました、これじゃいけませんね。ヒトの褌で相撲をとるより、自分のフンドシがいかなるフンドシであるか、上司だったら普段から気にしてください。
フンドシのしようがない 源五郎