笑いのつぶやき | 源のブログ

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源のブログへようこそ。笑い話を書くことが好きです。ただ今「ことわざ漫談小話」等の笑い話しを創作発表しています。それに季節ごとの俳句や川柳も投稿しています。最近は「戯れ言」も書いています。作品名は画面右下側フリースペースをご覧ください。

笑いのつぶやき

笑いの散歩51~100

57「当て推量」

 

 これは確かな根拠もなく、いい加減に推量することです。それでは毎度のばかばかしいお話しをします。これなどはヒトさまの昇任や昇給、それに人事異動の勝手な推量が考えられますね。それではまいりましょう。

 

「ね、係長。係長は、来年四月からは班長ですね」

「え!俺が、は、班長だって?」

「おい、山田。どうして俺が班長に抜擢されるのだ?」

「抜擢?とんでもない。それは他に誰もいないじゃないですか」

「何だとう、誰もいないから俺がなるって?山田、他にもっとマシな言い方はないのか」

「どこをさがしても適当でマシな言葉はないですね。だから順番ですよ」

「それじゃ、順番でいくと、お前は今度何になるのだ?」

「僕など当分役職などないから、のらりくらりの、その山田ですよ」

「だけど、山田の昇任胸算用などあてにできんからなぁ」

「係長、岡目八目って結構当たりますよ。ですから、今夜はその前祝とまいりましょう、係長、いいじゃありませんか」

「まぁなぁ、そういわれりゃ悪い気もしないが、それじゃ今夜は山田のおごりで前祝と行こう」

「え?係長は班長に昇任ですから、僕のおごりじゃ、箸がうごかないじゃないですか?」

「バカ、今日は嬉しいからなぁ、人一倍箸とコップは動かしてみせるよ」

 

ああ、損な当て推量しましたねぇ。このようなことにならないよう気をつけましょう。でも、誰彼の昇任や昇給などの胸算用で、ただ酒が飲みたいことが本音ですよね。

昇任も昇給も異動もない 源五郎