一筆龍絵師の永田です。
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1985年にNTTが提供開始した「ショルダーホン」。
これが初期の携帯電話で、当時重さが3kgもあったそうです。
ポケットに入ったとしてもパンツまで下がるわ!
あの芸人さんがネタで使っていたやつ
それがもっと軽くコンパクトになり
カラーになって、カメラ機能も付くなど、さらに洗練され・・・
やがて、高機能携帯電話(スマートフォン)へと進化。
デジカメがいらなくなるほどカメラ機能も高性能になり、一昔前のパソコンのスペックを大きく超える能力が、現代のスマホには備わっています。
こんなに小さくて軽くて、ポケットにスッと入るコンパクトさなのに、ありとあらゆる機能がギュギュっと入り込んでいます。
今の世の中にあるものって、どんどんコンパクトになっている、にも関わらず機能を向上させたものが多いですね。
ポータブルバッテリーなんかは分かりやすくて、小さくて軽くて充電容量も大きいものがよく売れているそうです。
私も一筆龍作品を生み出すとき、様々なサイズを扱っていますが・・・
ふと
最も小さいA4サイズに、どこまで自分の魂龍を表現することができるのかを挑戦したくなりました。
しかも、約1年ぶりに描いた一筆龍。
この作品はA4サイズです。
サイズ感が分かりやすいように比較すると
上はフルサイズ(A3サイズの二回りほど大きいサイズ)。
A4サイズにこれだけコンパクトにたくさんの要素を盛り込みました。
前回のブログ記事を踏まえ、一筆一筆(一瞬一瞬)に魂を込めて生み出した作品です。
A4サイズの中にたくさんの要素が盛り込まれていますので、ちょっと解説。
初めて五本爪で描きました。
龍の爪の本数には、実は深い意味があるんです。
■三本爪の龍
一般の官僚や民衆が使用を許された龍とされています。
日本では、この三本指の龍が最も一般的でして、私は今まで三本爪だけを描いてきていました。
■四本爪の龍
中国では、藩王や貴族など、皇帝に次ぐ位の者が使用した龍とされています。
そして、
■五本指の龍
これは最も位の高い龍とされ、皇帝だけが使用を許された特別な龍です。
皇帝の権力と威厳の象徴であり、中国の王朝において、五爪龍のデザインは皇帝とその家族にのみ許される図案でした。
現在でも、五爪龍は最高の縁起物として扱われています。
私が五本爪を描いてこなかったのには理由があります。
私は皇帝じゃなくて一般人だし、おいそれと五本爪を描くものではないと勝手に遠慮して避けていました。
でも、よく考えてみたら、自分の人生は自分のものであって、なによりも自分自身が軸であることは事実。
何があっても自分ファーストという意識は、自分の未来を輝かせる糧になります。
私(あなた)という宇宙がここにあり、私(あなた)は、私(あなた)の世界の創造主であることを考えると、遠慮していた自分に違和感・・・
前の自分では考えられませんが、あっさりと突破!!
力強さと意思の強さが増し増し!!
になりました。
龍体文字のフトマニ図を、初めてA4サイズに描きました。
フルサイズに描くときの直径は20cmもあるフトマニ図ですが
このフトマニ図は、たったの10cmです。
たった10cmの中に、全ての龍体文字を手書きしています。
こんなにも筆先や毛の一本一本を意識しながら描いたことはありません。
龍体文字はそれぞれが神さまに見立てられた文字です。
今までは"書いている”感覚でしたが、今は、”書かせていただいている”感覚に近かったですね。
この作品は自分自身の決意の表れでもあるので、自分の名前部分の文字色を変えました。
自ら生み出した自分だけに向けた作品です。
あと、周りはいつも花を表現していましたが、和柄を施してみました。
この波模様は「青海波(せいがいは)」文様で、一度は見たことがある有名な和柄ですね。
扇状の形がまるで「末広がりの幸運」をもたらすと言われる、縁起のよい模様です。
波模様が続くため、「未来永劫」とか「子孫繁栄」の意味も。
龍は現実を早く大きく変えていく、まさに波乗りが大得意な守護神ですから、相性もいいですね!!
ということで、本当に小さなA4サイズですが、その中に自分のもっている可能性をたっぷりと込めました。
私自身のインスピレーションで生まれた作品です。
だから、インテリアとしてだけではなく、見る人にインスピレーションを与えられたら嬉しいですね!!
余談ですが、たっぷりじっくり5時間かけて描きあげました。
※普段は長くても4時間以内には完成します。
もし、心に響くものがあれば嬉しいです。