前記事からの続きです。
◆稜線に上がったら素晴らしい景色が広がっていた
低山で自然観察するのも楽しいですが、この迫力ある景色は高山ならではですね。
この景色をみることができたので、とりあえず満足。
◆無骨感あふれる焼岳
西穂山荘から稜線に上がって振り返ったらすぐそこに焼岳(やけだけ)が座してました。
無骨で迫力ある活火山です。近くにいた登山者の会話を聞いてみると、いつもは少し煙が上がっているようです。山体膨張している日もあるとか。この日噴火レベル1で静かでした。
焼岳の右側奥に小さく乗鞍岳が見えてます。
焼岳左側にある谷には上高地へと注ぐ梓川(あずさがわ)と、その梓川を挟んだ向かい側にある山は霞沢岳です。中級、上級者向けでいつか行けたらいいなと思います。手前にある上高地盆地は見えにくかったです。
◆上級者向けの笠ヶ岳
西側には笠が岳(左)。
ロープウェイに乗っている時から見えてましたが、山容がかっこいいです。
右側は抜戸岳(ぬきどだけ)。両方とも上級者向け。これもいつか登りたいです。(希望)
◆西穂高に向けてちょっとだけ歩く
そして稜線の歩く先が西穂高岳。右側にチラッ見えている山脈は前穂高方面です。両方の間にある谷が上高地です。
この西穂高から更に続く稜線の先には槍ヶ岳があります。今回少し見えました。(写真ナシ)
西穂高岳山頂は、独標(11峰)から11もの峰を超えて辿り着ける場所です。
写真中央の(植物で)緑っぽい所が山頂に見えますが、これはピラミッドピーク(8峰)で、山頂は更に奥です。
写真右下から伸びる白い部分が登山道で、よく見ると登山者が小さく写ってます。そして右上端のピークが独標(どっぴょう)です。上に人がいるのが見えるかな?
写真で見てわかるように、この稜線沿いはアルプス特有の岩稜地帯で、延々とギザギザな岩場を歩いて行きます。そして、足を踏み外したり転倒すると何十、何百メートルの滑落リスクがあります。今年も滑落者は出てますし亡くなられた方もおられます。山頂まで挑戦するには、十分な体力と経験、登攀技術が必要です。
◆西穂丸山(にしほまるやま)で引き返します
今回は、ヘルメットも持って来ていないので、できれば独標の手前くらいまで行って多少の岩稜地帯を歩きたいと思っていたのですが、前日もほとんど寝ていないのと、今年の夏はろくに登山できず、岩場や荒れた路面を歩く感覚も鈍っているので、深入りはせずに丸山(まるやま)で引き返すことにしました。下山したら、帰路の5時間の運転もありますしね~。
この絶景広がる稜線沿いに、いつまでも居たいと思いつつ下山します。
また来年、チャレンジするか違う山に行くか。
◆はたして初級向けなのか
西穂丸山や独標までは初級向けという位置づけになってますが、独標まで上がるには、そこそこの体力と岩場を歩ける技術が必要です。途中際どい所もあり、滑落者も出ています。西穂丸山は何十メートルも滑落するような場所はありません。が、ロープウェイ乗り場から山荘までは、結構急坂です。それと記事末の動画には木道が写ってますが、1,2割程度でほとんどは岩や石の歩きにくいガレ場です。特に下りは、延々と急で歩きにくいガレ場が続くので、ペースが上がらず転倒の危険もあるので神経を使い、脚力も使います。
登山経験のある方なら問題ないと思いますが、経験が少ない方は注意した方がいいかなと思います。なんとか上まで上がったのはいいが、下山途中で疲れて歩けなくなったり、転倒につながる可能性もあると思います。
一応、注意喚起の意味も含めて動画には、稜線から山荘へ降りる岩場の部分は全て収録しました。よければご覧ください。
なにはともあれ、久しぶりに絶景と空気感に触れて清々しい気持ちになれました。次は春にアルプスに行けたらいいなと思います。