◆北アルプスの西穂高岳へ
久しぶりに標高3000メートル級の山々を眺めたくて、今季は自転車で乗鞍スカイラインのヒルクライムを・・・と思っていた時期もありましが、台風でスカイラインが崩落して長期の通行止めになっています。

それと、それ以前の問題になりますが、有給休暇を取るにしても、いつでも好きな時にホイホイと取得できるわけでもなく、取れたとしても、その日がちょうど晴天となるかタイミングが難しいのです。


相方と相談したら、先週の金曜日なら休みが取れるということで日程は決めてみましたが、後は天候がどうなるかです。台風の影響が心配でしたが、当日の前後日を含めて全てA判定になったので行ってきました。

(※「てんきとくらす」より。標高が1000メートル以上の山の天気予報を見ることができる)


今回は弾丸登山を敢行しました。木曜日は早めに残業を終えて帰宅後に夕食と風呂を済ませて、1時間くらいの仮眠を取ってから出発。翌朝に新穂高ロープウェイの駐車場で待機して1便目の8:30発のロープウェイに乗りました。



◆ロープウェイで標高2156メートルへ
ロープウェイ乗り場では、荷物(ザック)の測定がありまして5キロ超えると追加料金(+500円)が必要になります。日帰りの短い距離なので軽いはずなんですが、相方はまさかの8.5キロ。

「何がはいってるん?」

「知らん。」

自分の場合は、カメラが入ってるので6.5キロでした。荷物を少し持ってあげようと相方に提案しましたが、

「とりあえず、このまま行くわ」

ということで、ロープウェイへ搭乗して一気に2156メートルへ上がります。



◆ロープウェイ降りたら既に絶景

終点の西穂高口には展望台があり、既に北アルプスの絶景が広がっています。しかも朝から雲一つない晴天に恵まれて、期待が高まります。稜線(りょうせん:山頂と山頂を結ぶ尾根道)に上がれば更に綺麗な景色が待っているはずです。





登山口から登山道に入ると、地元のいつもの山とは違う樹林帯に感動。


ここの針葉樹林はスギやヒノキではなく、シラビソ(もしくはオオシラビソ)です。少し白っぽい幹と杉に似た葉でスタイルが良くて感動しました。(←どういう目線で木を見てる?)




同じような写真ばかり・・・
気持ち良いです。登らずに樹林帯だけを散策してみるのも楽しそう。





◆ここで行程を解説

今回は、北アルプスの西穂高岳方面に向かいます。が、難易度高めの山で時間的にも技術的にも厳しいので山頂までは行かずに途中で折り返します。

まずは、西穂山荘まで上がり、そこから丸山それから独標(どっぴょう:独立標高点のことで名前のないピーク)の少し手前まで行けたらいいなと思います。


(良い図が見当たらなかったので手書き😓西穂高岳を西から見た図)

西穂高岳山頂(一番左)まで行くには、西穂山荘(一番右)から実に11個ものピークを乗り越えて行かねばなりません、それぞれのピークには名前が付いています。しかも、ここはアルプス特有の岩稜地帯で、そこを登って下っての繰り返しです。バランスを崩して足を踏み外したら、何十メートル何百メートルの滑落リスクがある場所です。


◆西穂山荘まではそこそこしんどい
ロープウェイを降りたら既に標高2100メートル超えなので空気が薄いです。これまでの経験上ですが、2000メートル前後では空気の薄さは少し感じる程度。激しく運動するといつもより息が上がる感じがします。これが2500メートル前後の森林限界まで上がると、空気が薄くなったということをハッキリと体感します。普通に歩いても息苦しい。5,6歩程度スタスタと勢いよく登ったら、一気に息苦しくなり、めまいがすることもあります。このあたりの標高になったら、息は深く行動はゆっくり。


そんな標高にある西穂山荘(にしほさんそう)に着きました。ここで標高2367メートル。



空気は薄いが天気は最高で景色も綺麗です。

既に最高の気分ですよ。

しばし休憩。相方は、その体格からすれば重量級の荷を背負って来たのでヘロヘロでした。途中で水のボトルを2本(1㎏程度)もらいましたけどね。





写真の左端にこの急斜面を上る道があって、登り切れば稜線に出ることが出来ます。そして本日一番の絶景が待っているのです。早く上がりたい。

 


休憩して落ち着いたら行くで~。

そして稜線に上がったら、360度の大パノラマで素晴らしい。

ついに西穂高岳の山頂を肉眼で捕らえました(右側)。



西穂高に向かう稜線がこんなにも周囲が見渡せて綺麗な場所だとは知りませんでした。
とりあえず丸山へ向かいましょう。

つづく。