今回もケンメリ君のオーナーさんからのご連絡です。
何とエンジンキーを切ってもエンジンが止まらない様です。
私のハコスカ君でもエンジンが止まらなくなっっちゃった記事を見て連絡された様です。
でもケンメリ君の状況はちょっと違う様です。
まず点火系はMDI等の装着されていない基本ノーマルの様です。
但し点火コイルへの入力が結構電圧降下の症状が出ているそうで、この配線を使ってリレーを介して直接バッテリーから点火コイルに供給しているそうです。
この回路だとキーOFFでもエンジンが停止しない様です。
また同時にタコメーターも動かなくなる様です。
メールでのやり取りでは大変なので直接電話でしましたが結局症状の確認程度に留まります。
やっぱり電装系の回路図が無いと無理です。
以前ハコスカ君の整備書を入手したのでこれに回路図もあったんですが行方不明です…
困った時にはネット検索です。
お〜 ハコスカ君の回路図みたいなのが見つかりました。
ん〜 じっくり見てみます。
まずイグニッションスイッチからレジスタまでの赤いラインがイグニッション回路かと思います。
イグニッションコイルでの電流の立ち上がりを早くする為に外部抵抗を介して電圧を供給する様なのでこの回路だと思います。
次に同じ様にイグニッションスイッチからコイルへとつながる青のラインがあります。
これは途中にタコメーターを介して直接コイルの端子に接続されています。
こちらは点火コイルから信号を取り出してタコメーターを動かしている回路だと思います。
どうやらこのタコメーター検出の青の回路にリレーを接続したんじゃないかと思います。
この状態では点火に必要な赤のラインの方はいじってないので、普通にエンジンは掛かるとと思います。
しかし当然タコの検出回路がおかしいのでタコメーターは動かなくなっちゃいます。
また青いラインを辿ってみると途中ジャンクションAを介してオルタネータ周辺のサーマルトランスミッターという部品に接続されてます。
この部分はイグニッションスイッチより手前にあるのでスイッチOFF状態でもオルタネータが回っていると電圧が発生する可能性があります。
従ってキーOFFでも電圧が発生し続けリレーを駆動し、コイルに直接バッテリーからの電圧供給によってエンジンが止まらないのではないかと思います。
とりあえずケンメリ君のオーナーさんへは報告しました。
これで問題解決出来ればと思います。
がんばれ ケンメリ君