本日は賞与支給日でした。

19年度の夏の平均賞与は93万8555円(大手99社)という過去最高の数字になっておりますが、これは手放しで喜べるニュースなのでしょうか。。。

日本ではここ数年の景気の低迷(企業業績のことではなく、いわいる消費実態経済という意味で)にあわせ、通常の月給を大きく抑制してきました。そんな中、現在、企業業績が向上した結果を反映したものが今回の賞与であるといわれています。

これは、よい意味でいえば、弾力性の高い賃金体系とか、能力に合わせた賃金制度とかいわれておりますが、悪く言えば「とりあえず一時金」で、対応しておき、また企業収支が悪くなれば、すぐに下げてしまえという、非常に企業に都合のよいシステムになってしまったともいえます。

もともと、欧米では、どちらかというと「臨時でもらえる」とうい側面が強く、日本のような半期毎に2、3か月分の月給がもらえるというものとはだいぶイメージがことなっておりますし、日本でも、数年前までは賞与の所得税は非常に小さく「臨時でもらったものなんだから、それほど税金をとりませんよ」という解釈でした。
(私事なんですが、年報制なのにも関わらず、あえてそれを18でわって、賞与に6をまわすという、欧米の年報制ではありえない体系になってます、、、)

それが、今では、臨時というより、非常に流動性の高い本給、という位置づけであり、このルールへ自然と誘導した政府(特に税調)や財務省は、残念ながら賞賛できるものではありません。

ここら辺は年功序列の崩壊や年報制度の導入、退職金、確定拠出年金など、賃金制度の全体の中で再考する必要がありそうです。

ということで、非常に否定的なことを書きましたが、このルールはルールで、すでに日本の社会システムに根ざしてしまっており、まとまった収入を狙ったレジャーやバーゲンによる商戦などといった市場形成がなされています。確かに私個人としても、なんとなく月収が高いより、まとまったお金が入ってきたほうが、ちょっと嬉しくなりますしね、、、

日本のような成熟経済にとってどちらが好ましいかは難しいところではありますが、結果的にお金が市場で回る(動く)ような仕掛けづくりが必要でしょう。

またもや堅い話でしたが、とりあえず本日いただいた「賞与」に感謝です!