安野光雅8 | Review

Review

エンターテイメント評論(本、映像、音楽、お笑い…)



「旅の絵本」第二弾のモチーフはイタリア。隠しテーマはおそらくキリストの生涯で、受胎告知、馬小屋での誕生(七面鳥)、三賢人との邂逅、イエスとペテロの出会い、最後の晩餐、十字架での死まで忠実に追いかけてある。


一方で実在の建造物も堂々と登場している。トレビの泉、フィレンツェのドゥオーモ、ジョットの鐘楼、アカデミア美術館、ポンテヴェッキオ橋、ベネツィアのサルーテ教会、リアルト橋、ドゥカーレ宮殿、ため息橋など忠実な再現で見惚れる。


隠し絵、隠し物語は気づいたもので、不思議の国のアリス、シンデレラ、ボッチチェリのプリマヴェーラ、ミケランジェロのダビデ像、塔の上のラプンツェルなど遊び心満載…