ニューポートジャズフェスティバルでVery Special Onetime Performance と銘打ってはいたが、演奏に手応えを得た結果、VSOPクインテットとしてツアーに。本作はそのうち2公演を切り取ったもの。
メンバー5人それぞれ作の曲が持ち寄られており、かなりしっかりとリハが行われたとみえ、バンドとしての一体感も感じられる。
学生の頃に買ったCDでけっこう聴き込んだアルバム。当時はここに至る経緯を理解せぬまま聞いていたが、改めて聞き直してみてもグルーヴ感がハンパなく、実に良い。
冒頭はハンコックの幻想的なイントロから、おもむろにロンカーターとトニーウィリアムスの6拍子の刻みが入り、一気にハバードとショーターのテーマへ。ハバードのソロが熱い!続くショーターのソロでは、ロンカーターがイントロと同じ刻みのペース音を微妙に変化させていき、それにハンコックとショーターが乗っかっていく様にグッとくる。
エレクトリックへ移行していく風潮の中で、あえてアコースティックで勝負しつつ、演奏自体のクオリティは当時の最高峰レベルで、観客に訴えかけるパッションあり、いつまでも色褪せない。このメンバーの演奏生で聞いてみたかった…

