9月の読書 | うさぎと読書と、双極性障害と。

9月の読書

9月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2456
ナイス数:257

ともぐいともぐい感想
熊小説は大好きで何冊か読んできましたが、こちらは力強い筆力に圧倒されました。 たったひとり山奥で猟師として生きてきた男の生き様、獲物へのリスペクトなど胸打つものが多くページを捲る手が止まりませんでした。 後半の妻をもらうくだりからガラリと変わり、男の人生は完成したのだと感じました。 熊小説ということで、人が熊に喰われる悲惨な事件を描いたものかと想像しましたが、思ってもみなかったアプローチでとても読み応えがありました。 #NetGalleyJP
読了日:09月29日 著者:河﨑 秋子
近畿地方のある場所について近畿地方のある場所について感想
時系列も媒体も違うところからの記事、噂話、タレコミなどの情報が断片的に語られる。 全く理解できなかったが、何となく全貌が見えてきた時には!! モキュメンタリーという言葉は初めて知ったけど、こういう書き方があるんだね。 一気に読むのがオススメ。
読了日:09月25日 著者:背筋
留子さんの婚活 (講談社文庫)留子さんの婚活 (講談社文庫)感想
子供の為に親同士が婚活する話だが、ここに出てくる人はある思惑を抱えていた。ぶっ飛んだ話だと思いながらも最後の最後まで目が離せない。 しかし、留子さんの置かれた境遇は過酷すぎて気持ちが重くなった。
読了日:09月21日 著者:小原 周子
羆嵐 (新潮文庫)羆嵐 (新潮文庫)感想
三毛別熊事件を書いたノンフィクション。 熊小説をいくつか読んできたが、こちらは硬質な文章で記事を読んでいるかのようだ。 好みの文章ではなかったが、その場の凄惨さや人々の恐怖は半端なく伝わる。
読了日:09月17日 著者:吉村 昭
十戒十戒感想
「方舟」に続きレベルの高いミステリ。 無人島に9人で行き、そこで起きる殺人事件。 しかも、犯人を見つけてはならないという。 設定からして新鮮で、無人島というクローズドミステリ。 が、たぶん、私はこの面白さを半分しか解っていないと思う。再読するわ!!
読了日:09月15日 著者:夕木 春央
通い猫アルフィーの奇跡 (ハーパーBOOKS:【通い猫アルフィー】シリーズ第1弾)通い猫アルフィーの奇跡 (ハーパーBOOKS:【通い猫アルフィー】シリーズ第1弾)感想
飼い主死亡で過酷な野良猫生活をすることになったアルフィー。複数の飼い主を持つ事でリスク分散させ、通い猫となり4軒のお宅を行き来する猫のお話。 めっちゃ健気でハートフルなお話だった。 動物目線で語られる作品が好きなので、このシリーズを読んでいきたい。
読了日:09月11日 著者:レイチェル ウェルズ
ファントム・ピークス (角川文庫)ファントム・ピークス (角川文庫)感想
山で突然失踪した妻が半年後に一部が見つかった。その後次々と失踪者が出た。何が起こっているのか。 まるで映画を見てるようで、緊迫感が半端ない。 先を知りたくて読む手が止まらなかった。 初読み作家さんで他の作品も読もうとしたが、若くしてお亡くなりに…
読了日:09月04日 著者:北林 一光
ルミネッセンスルミネッセンス感想
古い団地を舞台にしたダークな連作短篇。 どのお話も沼にズブズブと引き摺り込まれそう読後感。 中でも一番最初のお話がダメージが強くて、読むのを止めようかと思ったほど。 ブラックな窪さん、久々で面白かったけど疲れた。
読了日:09月02日 著者:窪美澄

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