8月の読書 | うさぎと読書と、双極性障害と。

8月の読書

8月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4258
ナイス数:420

やさしいライオン (フレーベルのえほん 2)やさしいライオン (フレーベルのえほん 2)感想
何て悲しいお話…どうすればよかったのかな。 この絵本を読んでる私はブルブルが優しいライオンだと知っているが、街の人たちには恐ろしいライオンだろう。 ああ、どうすればよかったのだろう。
読了日:08月31日 著者:やなせ たかし
祝福の子供 (幻冬舎文庫)祝福の子供 (幻冬舎文庫)感想
親と子供、血の繋がりなど家族をテーマにした重いミステリ。 祝福されて産まれて来なかった子供たち、我が子を愛せずに苦しむ母親。 子供を愛せない親も普通にいるだろうし、捨ててしまいたくなる事もあるだろうけど、何も知らない子供が可哀想だし、親もやはり可哀想だ。
読了日:08月31日 著者:まさき としか
羆撃ち羆撃ち感想
北海道で狩猟を生業とし生活する男の自叙伝。 ものすごいものを読んで興奮している。 山の中で鹿や熊と対峙し、仕留めるまでのシンとした緊迫感。仕留めた後の解体、皮剥ぎ、内臓を火炙りして喰らうところなど、文章のひとつひとつから迫力ある情景が目に浮かぶ。 人間もまた動物の一部なのだと知る。 退屈な場面が全くなく、世界に入り込むように読み終えた。 最後は大泣き。。。
読了日:08月26日 著者:久保 俊治
彼女が最後に見たものは (小学館文庫 ま 23-2)彼女が最後に見たものは (小学館文庫 ま 23-2)感想
ホームレス女性の遺体が空きビルで見つかった。 前作がめちゃくちゃ面白かったのでシリーズを読んでみたが、登場人物がとても多くて絶賛混乱。 後半でそれぞれが繋がり出してからは早かったが、最後に重要な人物がそれまで出てこなかったので唐突感があった。 種明かしされても、あなたは誰?状態。 この作家さんはもう少し読みたい。
読了日:08月22日 著者:まさき としか
ただしさに殺されないために~声なき者への社会論ただしさに殺されないために~声なき者への社会論感想
社会で起きてる現象やSNSで炎上した事柄に対する著者の深い考察。 めちゃくちゃ面白かった。そういうふうに深く考えると人々の善意の違う側面が見えたり、 パンドラの箱を開けて醜い中身を見せられたり。 人は綺麗事が大好きで、自分に実害のない場所で起きる悲劇には恐ろしく無関心。 言われてみれば、そうだよなと思う点が多かった。
読了日:08月17日 著者:御田寺圭
ペインレス(下) あなたの愛を殺して (新潮文庫)ペインレス(下) あなたの愛を殺して (新潮文庫)感想
上巻ではペインクリニック医師の無痛症患者への強烈な関心、下巻では末期癌の老人から昔に経験した恍惚とする痛みの再現を望まれた。上巻と下巻の繋がりが薄く、下巻が長すぎる。「痛み」がなかなか想像が追いつかない話になってしまい残念。でも、天童荒太さん初読みだったので嬉しい。
読了日:08月15日 著者:天童 荒太
いらないねこ (MOEのえほん)いらないねこ (MOEのえほん)感想
どうすれば自分をもっと大事にしてもらえるかばりを考えていたニャンコが、拾った赤ちゃん猫を育てる中で気づいたこと。 物事の本質は片方からだけでは見えない。 胸がキューっとなった。
読了日:08月14日 著者:ヒグチユウコ
ハンチバックハンチバック感想
芥川賞受賞作。著者と同じく重度障害を持つ女性が主人公で、健常者には自然に出来ることが彼女には不可能で、その有り難みを意識しない健常者に怨念と憎悪が冷静に語られている。 とりわけ性に対する思いは深く、「妊娠と中絶」をしてみたいと言う。それぐらいなら障害者の自分にも出来るという。 面白かったというには表現が違うけど、世界観にのめり込んで一気に読み終えた。
読了日:08月13日 著者:市川 沙央
ペインレス(上) 私の痛みを抱いて (新潮文庫)ペインレス(上) 私の痛みを抱いて (新潮文庫)感想
ペインクリニックに勤務する優秀な女医は、痛みに異常な関心を持ちつつも、自身は心に痛みを感じないという秘密がある。 患者からテロで痛覚を失った男性を紹介されて巡り合う。 興味深く読んだのだけど、エロはあんなにたくさんいるかな? まだ何が何だか分からない、下巻へ。
読了日:08月12日 著者:天童 荒太
麦本三歩の好きなもの 第一集 (幻冬舎文庫)麦本三歩の好きなもの 第一集 (幻冬舎文庫)感想
麦本三歩は大学図書館に勤めていて、よく先輩に怒られる。 彼女の日常生活のありとあらゆる感情を丁寧に拾い集めて物語にした感じ。 情景がとても目に浮かぶし、彼女の人となりもよく伝わる。 さて、麦本三歩さん…私は彼女のようなキャラクターがとても苦手だ。鬱陶しいと思う。でも、好ましく可愛いと思う人もいるのだろうな。 キャラは苦手だけど、この作品は楽しかった。
読了日:08月10日 著者:住野 よる
もぬけの考察もぬけの考察感想
都会のマンションの一室、408号室で起きる不可解な現象を描いた連作短篇。恐怖ではなく、「世にも奇妙な物語」っぽい感じのうすら寒さ。最初の話が印象的だった。
読了日:08月09日 著者:村雲 菜月
あの日、君は何をした (小学館文庫)あの日、君は何をした (小学館文庫)感想
年代も場所も違う所で起きた2つの事件を巡る人間模様。 息子を亡くした母の細かすぎる心理描写で読むのが辛くなった前半パートと、夫の失踪を追う後半パート。 最初から最後までめちゃくちゃ面白かった。テンポよく転がるのでページを急がせる。 最後の2ページを読んだとき、心が冷えた。
読了日:08月08日 著者:まさき としか
この限りある世界でこの限りある世界で感想
教室で同級生を殺した少女。新人賞を受賞して自殺した作家。それに向き合う面接委員と編集者の視点で語られる。 殺害動機のほんとのほんとの理由は悲しいものだった。 著者はデビュー作から読んでるけど、ちょっと路線が変わってきたのかなあ。
読了日:08月07日 著者:小林 由香
お探し物は図書室まで (ポプラ文庫 あ 14-1)お探し物は図書室まで (ポプラ文庫 あ 14-1)感想
著者初読み。人生に迷った人たちが図書室を訪れ、司書さんに勧められた本を読んで答えを見つけていく。 何て温かいお話で、登場人物もみないい人ばかり。 羊毛フェルトも楽しそう。 他の作品も読んでみよう。
読了日:08月06日 著者:青山 美智子
夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神感想
この人気シリーズ、実は初読み。よりよく生きるための本だった。心に刺さるセリフもいくつもあり、深く頷くものも。 まずは、やってみる事が大事なんだろうと思う。 他のシリーズも読んでみようかな。
読了日:08月02日 著者:水野敬也

読書メーター