1月の読書 | うさぎと読書と、双極性障害と。

1月の読書

1月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2180
ナイス数:273

罪の境界罪の境界感想
ある通り魔殺人事件の加害者、被害者、さらにその周囲の関係者たちを丁寧に描いた力作だと思うが、広がりすぎた感がある。 悪いのは誰なのか?親の責任はどこまで問われるのか?本当に天涯孤独の者はどうなるのか?虐待の連鎖を考えると、子供を産むべきではないのではないか? 著者らしい作品ではあるが、読み終えた後も難しい問題。
読了日:01月31日 著者:薬丸 岳
猪苗代湖でまた会う話猪苗代湖でまた会う話感想
思わずニヤッと笑ってしまうお話だった。 これは、前の作品も再読したいなあ。
読了日:01月29日 著者:伊坂幸太郎
方舟方舟感想
評判通り、これはすごいな!頭をガツンと殴られたような衝撃が走った。 最初から最後まで面白く、状況を整理しながら注意深く読んだのだけど、「マジでかー…」が感想。 最後まで感じは悪いし、読後も最高に後味悪いけど、ミステリーとして最高に面白かった!!
読了日:01月26日 著者:夕木 春央
老害の人老害の人感想
前半は老害あるある話だったけど、後半はしんみりとした話に。手を差し伸べないといけないのは弱き者で、それは子どもや老人もなのだ。「老害」と煙たがられる老人は元気の証なのだ。
読了日:01月21日 著者:内館 牧子
教誨教誨感想
幼女ふたりを殺害し死刑になった女性。彼女が最期に残した"言葉"を巡る物語。とてつもなく重く苦しい作品であり、読み応えがあった。なぜこんな事になったのか…色んな事象が複雑に絡んだ結果としての事件ということか。 事実と真実は違う。読み終わって、状況がうまく飲み込めず放心してしまった。
読了日:01月21日 著者:柚月 裕子
光のとこにいてね光のとこにいてね感想
小学校で出会って別れ、高校で再会して別れ、大人になってまた再会した女性ふたりの物語。 これはよかった。本当によかった。育児放棄気味で育てられた2人がお互いを大事に思う気持ちや尊さがベースにあって、別れと再会を重ねるごとに色濃くなっていく。 登場人物や物語の隅々から愛おしさがキラキラと溢れていて、2人とも光のとこにいられるようにと願わずにいられない。
読了日:01月11日 著者:一穂 ミチ
特殊清掃人特殊清掃人感想
孤独死した人の家を綺麗にする特殊清掃人の短編集。 この手の本は読んだことがあるので既視感ありつつ、それに著者ならではのスパイスが効いた感じかな。 続編が出ればまた読みたい。
読了日:01月07日 著者:中山 七里

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