今月中に引っ越すことになりました。

となると、いよいよ不法滞在者風の隣人ともお別れ。ワールドカップの時は、なぜかアイコンタクトで勝利の喜びを分かち合ったよね。まぁ、いまだに彼がどこの国を応援してたのかわからないけれど。

そしてアパートの薄い壁。室内で電話するたびによく『ドンッ』って叩かれたなぁ…。

本棚移動時につけた床のキズも今となってはいい思い出。ブラックジャックの頬も驚きの深さだったね。

小さすぎるキッチンのシンク。玉ねぎのみじん切り1かけら落としても詰まってしまうような虚弱さだったね。あたしが料理をしなくなったのは、決して面倒臭がりやなせいじゃない。シンクのせいだ、と思いたい。

いつまでも好きになれないアパートだと思ってた。でも、少しずつ、本当に少しずつだけど、思い出や愛着は蓄積されてたんだね。

18%くらいの哀愁と膨大なガラクタを抱えて、あたしは新天地に向かう。
運動キラ~い。ストイックキラ~い。でも健康になりた~い。

なんていう不純な動機で購入した折り畳み自転車。

休日には車に積んで、サイクリングロードをひとっ走り!で、いい汗かいたらグビっと一杯。(だから痩せられないんじゃん)

今日も行ってまいりました、葛西臨海公園⇔舞浜。いやぁ、最高だね。真っ青な空と海。緑の先に見える高層ビル群。自然と人工物。すんごくアンバランスなはずなのに、妙にマッチしてしまう。夢中になってペダルを漕いでいたら、ふと映画のワンシーンを思い出してしまい、自らBGMを提供。(大熱唱)

『ち~いさ~いころ~は~か~みさまがいて~』

気分はトンボ。隣の相方は突然のジャイアンリサイタルに困惑した表情を浮かべていました。

帰宅後はシャンディーガフでさらに気分解放。いやぁ、いい1日。
この前、知り合いのボーズ頭の高校生に言われた。

『おーい!お・ば・さ・ん!!』

一度は強気に素通りした。自分ではないという意思表示のつもりで。ところが奴も強気に再度呼び掛けてきた。

『ねーねー、おばさん。』


あたしにもとうとう『おばさん』と呼ばれる日が来てしまいました。


とりあえず現実を受け入れたくなかったので、奴を自転車から引きずりおろし、羽交い締めにしました。この生意気野球坊主がっ!


今まで生きてきて最も大きな区切りとなったのは、20歳になった時だった。『大人』と『子ども』の違いを年齢によって痛感した。


あの時思ったんだ。これからはずーっと、大きな節目もなく、ただ淡々と年を取っていくんだろうなって。


でも違かった。これからは呼び名の変化によって節目を知るようになるんだね。


『おばさん』


独身には案外シビアだぜ。