第6話:突然に…

約束の時間に窓を開けると古川は先に空を見上げていた。

『時間ピッタリやん‼️今日はホントにありがとう‼️』

とニコニコする古川。



『おう』と返事する。

古川は『今日はどの星座の話??』

と当たり前の様に、聞いてくる。



『今日は、ふりなし座かなー』と俺も当たり前の様に話始める。

時間はあっという間に過ぎる。今日は朝が早かったから少し眠い。

なので、ちょっと早く解散して、すぐに眠った。


次の日、ゆっくり寝た。寝すぎた。

時計は、14時だった。

さすがに体が痛い。


今日は、何のやる気も起きないので一日寝て過ごす事にした。


月曜日の朝。

あまりにも寝すぎた為少し早起き





朝ごはんを食べて、学校に向かう。

今日は、古川には会わなかった。

学校に着くと、先に古川が座ってる。

『陽ちゃんおはー‼️』と結の元気な声が教室に響く



『はいはいおはようさん…』いつものやり取り。


そんな、いつも通りな一日が始まった。

授業中、ふと古川を見ると、ノートに隠して何かを見ている。

俺も気になり『なー、何見てんの??』と聞いた。

すると古川は小さな声で『天体の雑誌…』といった。

俺が不思議そうな顔をしていると『毎日話聞いとったら、興味沸いてきてん。せやから買っちゃった』とウインクをひとつ。

こうして、俺に天体仲間が増えたのだ。


今日は月曜日の割にテンションが高い俺。

なぜなら、今日は毎月買っている【月刊スターライト】の発売日なのだ‼️




帰りのHRを終えて、ダッシュで教室を出ようとすると結が俺を呼び止め『ねえ、今日一緒に帰ろう』と誘ってきたが、

『ゴメン‼️今日は用があるから』と返事した。


結は『あっ…うん、わかった…また明日ね』と少し納得していない顔で言った。




俺は、急いで駅前の本屋さんに向かい、目的の物を買って、家に帰った。


本を読み終えて、時間を見ると6時過ぎ、ご飯を食べて、そろそろあの時間。

窓をあける。今日、古川の部屋に明かりは点いていなかった。

久しぶりに一人で天体観測した。

本にのっていた【あめにし座】もハッキリ見えた。


今日も星空に満足し、ベッドに倒れ込む。

時計を見ると、10時を過ぎている。

今日も眠りに着くのは早かった。

-続く-