泣いてばかりいないで強くならなきゃと決めた私。
それでも裏切られた事の傷みや、どうして彼の気持ちが変わってしまったのか、本当の理由は何だったのか私の何がダメだったのか、考えないと決めても考えてしまっていました。
人の気持ちは簡単に変わってしまう事。
絶対なんてものは存在しない事。
この世の中には無責任な男が少なからずいる事。
16歳の私にはそんな人もいるし、そんなもんだよなと思えるまでには沢山の時間がかかりました。
でも、その反対で産婦人科の先生や助産師さん看護師さん達、その他にも全くの他人の私に手を差し伸べ何とかしようとしてくれた人達がいた事。
全ての人が悪ではなく、温かい人が沢山いる事を知る事ができました。
わがままを通し産むと決めたのだから生まれてくる子供の未来をしっかり考えよう、強くなろうと気持ちを新たにしました。
私がそう思っていた頃、母も覚悟を決めていたようで、大きな決断をしてくれました。
「お父さんと一緒にいたらお腹の赤ちゃんが殺されてしまう。家を出るから荷物をまとめなさい。」
突然の母の言葉でしたが、姉とすぐにある程度の荷物をまとめ父から逃げるように母と姉と家を出ました。
冬の寒い日、私の17歳の誕生日前日でした。
家を出た次の日、私の誕生日祝いを母と姉がしてくれました。
3人でご飯を食べに行き久しぶりに笑いながらご飯を食べ母の今までの想いや色々な話をしました。
逃げるように出てきた為、引っ越し先のアパートにはお布団と電気ストーブしかない生活からスタートしましたが、怯える相手が居なくなり毎日質素ながら母と姉と笑いながらの生活。
それでも何かに解放されたようなそんな気持ちでした。
娘の妊娠によって呼び起こされた21年前の記憶。
まだまだ色々ありますが娘の話に戻したいと思います。
→続く。