明けましておめでとうございます。皆様お変わりございませんか?
新年に入り、マスコミ、メディアではオミクロン、AI、半導体、北京オリンピックなどの話題が賑わっています。
ところで、久しぶりに今日はアメリカから届いた興味深い記事を紹介しましょう。(日経電子版2022,1,11日より)
― 「米メリーランド大学は10日、
7日に移植手術を受けたのはメリーランド州に住み重い心臓病を患
と紹介している。
心臓移植といえば、1968年、日本初の札幌医科大学胸部外科・和田寿郎チームの一件が思い出される。
ドナーが同じヒトの臓器であったことから様々な問題が生まれてしまった。
思い起こせば、ちょうど同時代、若かりし私は東京大学医学部医用電子研究施設の渥美和彦教授が率いる人工心臓チームの一員に関わっていた。
私の主な役割は、純流体素子による人工心臓駆動装置の開発と執刀医の手術補佐などだった。今ではいくぶん老化した私の脳裏に、懐かしい想い出が甦る。
今思うとすでに当時の話題に、ヒトの心臓に類似の豚やゴリラ、マントヒヒからの移植のアイデアが出ていたものだ。
今回のニュース記事に触れ、あらためて渥美和彦先生=東大名誉教授(2019年12月31日ご逝去、91歳)の先見性を称えたい。
さらに東大の研究室で行われていた数々の先進的研究が、近い将来、日の目をみることがあればこんな嬉しいことはない。
米国ではドナーが不足しているという。米保健資源事業局によると現在約
また、この分野に、最新のips細胞や半導体、遺伝子技術が応用され、わが国の独創的な未来医学のフロンテアサイエンスがクローズアップされるに違いない。
令和4年1月11日、新年の明るいニュースと遭遇し、若き日の探求好奇心が、50年の歳月を経た今の私の心身に更に明々と甦る。