こんばんは流れ星 今日(11月26日)は『いい風呂の日』ですか…。一日の終わりに、お風呂でゆっくりあったまりたい季節になりましたね温泉


というわけで、今回は地元にあった銭湯の話をします。

20年ほど前のことですが、中学生のとき、近くの銭湯がリニューアルしたというので、友達と一緒に行ってみました。それまで毎日のように前を通っていたのに、中に入るのはこのときが初めてでした。まあ、家にお風呂はあったのですから、無理もないですね…。

新しいビルに建て替わっていたのですが、入ってビックリ!! 入口はコンビニになっていて、その奥に銭湯の番台があるのです。そして、入浴後にタオルやバスローブ姿で買い物をしている人もいました。そのためか、出口には服を着ないまま外に出ないようにといった注意書きもあるほどでしたコンビニ

この銭湯の特徴はもう一つ、ライヴハウスが併設されていたことです音譜

湯上がりに音楽を聴く人と、人前で歌や演奏をする地元のミュージシャンで、小さなライヴハウスはいつも大盛況でした。私も2、3回通いつめるうちに魅了され、ライヴを聴くだけでもよく足を運ぶようになりました。そして一度だけですが、友達とバンドを組んで演奏させてもらったこともありますギター

当時はこうした光景が珍しかったせいか、TV番組で紹介されたこともありましたテレビ

ちなみに、肝心のお風呂のほうも、ジェットバスや打たせ湯に水風呂など充実しており、新しいだけあってきれいでした。また、別のフロアには、追加料金で入れるプールとサウナも備え、パターゴルフやストラックアウトなどのコーナー、さらにはレストランまでありました。小さいながらもいろいろ楽しめたので、コンビニ以外が夕方からの営業だったのが惜しいと思ったほどです。

ところが、高校生になると足が遠のき、その後は地元を離れていたため、すっかりご無沙汰してしまうことに。そして数年後、こちらに戻ってきて、銭湯の前を通りかかると…。

残り数日で、営業を終了するというお知らせが(; ;)

近くに娯楽施設が増えて客足が減る中、個人経営でこれだけの施設を維持していくのが困難になったようです。

それでも、最終日直前でギリギリで間に合ったのが幸いでした。時間が空くやいなや銭湯に向かいます。お名残で訪れた人たちで混雑していましたが、最後の入浴を満喫し、ライヴハウスへ。その瞬間、ここに通いつめた日のことが、脳裏によみがえってきました。学校でつらい出来事があったとき、ここで聴く音楽に何度癒されたことか…。あれから10年、私は社会人になり、すっかりこの場所を忘れてしまっていたのが、これで故郷に帰ってきたと心から実感できたわけです。

多くの人たちに惜しまれつつ、歴史に幕を降ろしたその銭湯。跡には建て売りの住宅が並び、往時の面影が薄れてしまったのが残念ですが、地元の人と会って話すたびに話題になるほどなのですから、伝説的な存在として、心の中に生き続けているのでしょう。


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