ベルギーブリュッセルのモネ劇場がyoutubeで公開している7本の動画が19日までなので何か見ておこうと思い、取りあえずトリスタンとイゾルデを見た。PLEGERの演出がダンサーが活躍していて面白かった。1幕は氷のツララが天井から垂れ下がっているような舞台でこれはフーンという感じだったが、2幕3幕が面白い。サンゴみたいなオブジェは何だろうと思ったら、これは実はオブジェの上にボディペインティングをしたダンサーが乗っていて、デュエットの途中で降りてきて踊るのだ。最後はトリスタンとイゾルデまでダンサーと一緒にオブジェに乗って歌う。3幕ではトリスタンは顔中に金色のペイントを塗られているのだが、トリスタンの長い歌の途中で同じペイントをしたダンサーが現れて、EXILEまがいのダンスを披露して倒れる。イゾルデが出てきてかなり強い逆光の中で愛の死を歌うが、その後でトリスタンとダンサーが立ち上がる! これはイゾルデによる救済か?

歌はベルリン州立歌劇場のタンホイザーでエリーザベトを歌ったアン・ペーテルセンのイゾルデがやや絶叫型ながら大健闘。生で聞いたらかなり感動したと思う。日本の新国立劇場でもおなじみで、ラトルのパルジファルでグルネマンツを歌ったフランツ=ヨーゼフ・ゼーリッヒのマルケも良い。トリスタンのブライアン・レジスターは2016年に二期会のトリスタンとイゾルデで来日したことがあるらしいが、老けた感じのトリスタンだ。別日はヴェントリスが歌ったようなので、できればヴェントリスのトリスタンを聴いてみたかった。ネット配信のせいかあまり画質が良くないのでぜひBlu-rayで正規映像を見てみたい。
https://www.lamonnaie.be/fr/sections/388-mm-channel
こちらの紹介サイトも合わせてご覧いただきたい
https://www.lamonnaie.be/en/program/839-tristan-und-isolde
レジスターは今年の10月にも来日予定のようだ。

http://tokyosymphony.jp/pc/concerts/detail?p_id=79Gf%2BAX7REU%3D&p_concertCategoryId=O0pq1lePMVE%3D

Conductor ALAIN ALTINOGLU
Artistic concept RALF PLEGER & ALEXANDER POLZIN
Director RALF PLEGER
Set design ALEXANDER POLZIN
Costumes WOJCIECH DZIEDZIC
Lighting JOHN TORRES
Assistant lighting KATE BASHORE
Choreography FERNANDO MELO
Chorus master MARTINO FAGGIANI

Tristan BRYAN REGISTER
König Marke FRANZ-JOSEF SELIG
Isolde ANN PETERSEN
Kurwenal ANDREW FOSTER-WILLIAMS
Brangäne NORA GUBISC
Melot / Ein Steuermann WIARD WITHOLT
Ein Hirt / Ein junger Seemann ED LYON

La Monnaie Symphony Orchestra and male Chorus
Production DE MUNT / LA MONNAIE
Co-production TEATRO COMMUNALE DI BOLOGNA
2019年2月
https://youtu.be/xNt5UvH4Aq0