車で信号待ちをしていると、おじいちゃんが自転車に乗って、片手運転をしながら幼稚園児並みに真っ直ぐ手を上げて横断歩道を渡っている姿に、ほっこりした気持ちになった仲摩です。
#ずっとこうやっているのかと思うと愛おしい
どうも。
今まで、小学校などへバスケットボールクリニックにいくと、一番多かったのが「パワーポジションのとり方を教えてください」という質問でした。
まず、パワーポジションという言葉の説明をさせてもらうと、いつどの方向にでも動き出せるような準備の姿勢のことをいいます。
(構え的にはこんな感じ!)
オフェンスやディフェンスでもそうですが、いつ何が起きても反応してすぐに動ける姿勢のことですね。
※ちなみにオフェンスでボール持っている人ができるのは、シュート・パス・ドリブルの3つ。
この3つが全て準備できている姿勢のことをトリプルスレットという。
この姿勢を言葉でなかなか説明するのが難しく、先生が子どもたちに「腰を下げろ〜」「お尻を落とせ〜」「足と身体の角度を合わせろ〜」とかいった表現をよく聞きます。
ですが、バスケットを始めたばかりの子たちはそんなことを言われても、言いたいことのイメージはなんとなくできても本質的には理解できていません。
股関節から曲げるとか、お尻の筋肉を使った経験がない人はそもそもその部分の身体の動かし方を知らないんです。
例えばですが、補助輪なしの自転車にまだ乗れない子に対して、あなたならどのように教えますか?
「バランスとりながらペダルを強く踏むんだよ」「足と身体の角度を合わせるんだよ」って言葉で説明しなくないですか?
とりあえずまずは自転車に乗せませんか?
そこから、その子一人じゃ乗れないから後ろからお父さんか誰かが支えてあげて、やらせながら感覚をつかませて乗れるようにしていきませんか?
今回紹介するのは、まさにそんな感じのトレーニングです。
それではこちらの動画をご覧ください。
「お尻を下げる」「膝のと身体の角度を合わせる」「足より前に膝を出しすぎない」というように、言葉で説明するのではありません。
やることは、
- 姿勢を低くして太ももの上に棒を乗せる
- 棒を落とさないように意識して低い姿勢のまま動く
この2つだけです。
言葉で説明するのではなく、まず低い姿勢で棒を落とさないように動くという感覚をつかませてあげる。
「棒を落とさない」という制限を加えてあげることで、何をしたらいいのかということが明確になるので、低学年の子たちにもオススメです。
実際のプレー中に使うパワーポジションは、ここまで低くなくてもいいと思いますが、姿勢を低くする感覚(股関節を曲げてお尻を下げる)と低い姿勢のままで身体の動かす(下半身の筋肉の使い方を覚える)ということに関しては、このやり方の方が早いと思います。
ただ、慣れていないとなかなかきついトレーニングなので、様子を見ながらやってみてください。
バスケットボールの基本の姿勢づくりなので、感覚が分からなかったらまた声をかけてください。
それではこの辺で。
今回もお時間をいただきありがとうございまーす。