小学校低学年くらいまでしか餅つきをした記憶をがなく、来年の1月に餅つきができることに誰よりもワクワクしている仲摩です。
時代の変化とともに、みんなで集まって餅米をペッタンペッタンしなくてもよくなりました。便利になるのも考えものです。
どうも。
昨夜は、呉市にある白岳小学校へバスケットボールクリニックへ行ってきました。
体育館の雰囲気はやっぱいいですね。ここ最近バスケどころか筋トレにもろくに行けてないので、あの体育館の匂いをかぐだけで癒されます。
小学生に対してクリニックを行うたびに、大学時代にお世話になった方の言葉を思い出します。
「小学生に教えるのが一番難しい。あいつら猿みたいなもんだから。」
その時は「何言ってんだ。口悪いなぁ。」と思っていたけど、(言い方は悪いですが)今はニュアンスとしては言いたいことは理解できます。
僕が小学生に対してクリニックをするときに意識する点は、
・誰にでもわかる(低学年高学年関係なく)言葉・単語で話すこと
・無駄にダラダラ説明するのではなく、要点を何点かに決める
・教えるではなく導く(伝える)
以上の3点に気をつけて行っています。
・誰にでもわかる(低学年高学年関係なく)言葉・単語で話すこと
→小学生に教える時に苦労するのがここですね。どの単語を使えば相手に理解してもらえるか、1つのワードを分解して変換してどの単語なら相手に伝わるのかを考えるのが駆け引きみたいでおもしろいです。
バスケットボールの基本の姿勢を教える時も、
「パワーポジション」(伝わらない)→「膝を曲げて胸を張る」(なんか格好がブサイク)→「椅子に座る感じ」(なんか近くなってきた)→「椅子から立ち上がる時に一番力が入る姿勢」(だいぶいい感じ)
(目で見るとイメージしやすいけど、鏡で自分の姿勢を見ずに言葉で伝えるのは、なかなか難しい。)
というようにどの表現を使えば相手(子どもたち)に伝わるか考えます。同じ表現を使っても分かる子もいれば分からない子もいる。だから、何か1つのドリルの説明をするたびに分からない子がいないか確認する。そうした言葉探しが、結果自分の成長にもつながる。
・無駄にダラダラ説明するのではなく、要点を何点かに決める
→これは普段友達や会社の人と話しているところにもつながりますが、1つの話題について話していたのに、途中から「あれもこれも」が付け加えられて、あげくの果てに「僕は何の話をしていたんだ…?」と自分で迷子になってしまうことがよくあります。
話し手がそんな状態になっていると聞き手が理解できるはずもありません。
なので、いろいろ伝えたいことがあるのですが、短いクリニックで伝えようと思ったら、何を教えて何を伝えないかを選択する必要があります。
10あるうちの3つに選択し、その日はその3つを意識してもらって練習する。普段の練習から考える習慣がないと3つでも苦労します。なので、まずは練習中に考える習慣をつける作業から始めます。
10あるうちの3つを選択する作業をすることで、自分の話し方も格段に相手に伝わりやすくなります。そうした作業が、結果自分の成長にもつながる。
・教えるではなく導く(伝える)
→ここがかなり意識していることです。「教える(teach)ではなく導く(coach)」
ここも説明が難しいのですが(ニュアンスを汲み取ってください)、僕の持論としてはクリニックに行く時は、その子(プレーヤー)がこの先選ぶ選択肢を増やしてあげるお手伝いをすることが僕の役目だと思っています。
「シュートはこうやって打つ」→teach
「こういうシュートの打ち方もあるよ」→coach
僕がこういう考え方をするようになったのは、森田さん(現:広島ドラゴンフライズトレーナー)に出会ってからで、今までのトレーニングの概念を覆されました。
同じ筋トレをするときでも人によって、筋力が強い部位も違うしバランスも違う。一人一人にあったトレーニングメニューや回数、頻度を選択することで効果が上がる。
一人一人の体が違うのに、「シュートはこうやって打つんだぞ!」「ディフェンスの構えはこうだ!」というのは無理だと思いました。
それに、頭ごなしに教える練習は子どもたちが萎縮して、先生(監督)の操り人形みたいになってしまうし、そのやり方だとその教えている人以上の発想を持つ選手が生まれにくいしね。
まあ、散々それっぽいこと言ってましたが、そういうやり方が自分にあってないだけかも。w 小学生にはまず、バスケを好きになってもらって、楽しみながらやってもらいたいからね。
こうやって書いてみて改めて分かったのは、子どもたちにクリニックをしているようで、結局は自分が成長させてもらってるってことですね。(相手の成長のお手伝いをしながら自分も成長できるってなんか素敵やん♪)
仲摩匠平33歳。
いつまでたっても日々勉強日々成長の毎日です。
それではこの辺で。
今回もお時間をいただきありがとうございまーす。