昨日、県外からいらした方が５人も帰られて
今日は久しぶりの少人数の朝食でした。
５人の食卓がなんだか少なく感じてしまう。
５人家族といったらそんなに少なくないのにね。
今日は島根県の大田市温泉津にある窯元、森山窯に行ってきました。
そらさんの希望で＾＾
もともとは、料亭の女将のちえちゃんが教えてくれた窯元で、
一度行ってみたいなと思っていたから喜びました。
蒼穹の想いから車で１時間ちょっとの場所。
海沿いを山口県の方に向けて車を走らせます。
えりちゃんが運転してくれたおかげで
ゆっくり海を眺められて有り難かった。
すごく小さなトンネルを抜けた先にこのあたりの集落はあるようで
こんなところにあるの？という感じの場所。
到着してあたりを見回す。
表立ってお店を出しているわけではないし
ポツンポツンと工房がある感じ。
知らないとたどり着けないんじゃないかなというくらいの雰囲気。
でも、それがすごく良くて
とてものどかで静かな場所にありました。
平家、瓦の色といい、青空といい、
なんだか沖縄を思い出す風景。
こんなに緑豊かで、のどかな場所での作陶。
和みながら中へ入って行きました。
入ってみるととても品薄にみえました。
そんな状況でもそらさんは数十秒で、
カップを１つと、湯呑みを１つと、お皿を３枚、選んでいました。
そらさんが何かを買うときは時間がかかりません。
見渡しただけですぐ決まっちゃう感じ。
買ったものはどれもひとつ2,000〜3,000円くらいのものです。
みんなはこれを高いと思うのかな？
安いと思うのかな？
私は陶芸家の兄がいるので、
このクォリティでこの値段は安いなって感じます。
昔の感覚も少しあるから余計にそう感じるのかもしれません。
今は随分とリーズナブルな値段になってきていると感じますから。
工房にいたおばあちゃんに話を聞いてみると
注文してくださる方がたくさんいて、
作ってはいるけれど今はあまり品物がないのだそうです。
森山窯の器が好きな人がいて
たくさんの注文があって、
兄が苦労しているのも知っていたから
なんだか胸を撫で下ろしました。
でもそれと同時に…
本当にいいのだろうか？
そうも考えていました。
こんなにのんびりしたのどかな場所で
家と工房があって毎日粘土をいじっている。
きっとここでの生活はそれほどお金がかからないのでしょう。
捌き切れないほどの注文がきているけれど
果たして嬉しいのだろうか？そんな風に思いました。
ほんとうは、こうして私たちみたいな人が
窯元を訪れた時に、にこにこ笑いながらおばあちゃんは話をするだけのほうが
幸せなんじゃないかな…とか。
おじいちゃんとおばあちゃんが工房で一生懸命
作っていたけど、二人は何に価値を感じているのだろう？
どういう想いで日々を過ごしているのだろう？
そんな知ることのできないことを考えながら
お二人のことを想っていました。
もうすぐおじいちゃんは作陶をしなくなるそうです。
そんな話も聞いたので、いろいろと考えてしましました。
７月に釜焚きをするのだそう。
その頃にまた、逢いにいって
品物に囲まれたお二人のゆったりとした笑顔を見られたらいいな。
Setsuko
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