市民社会づくりの日々 -682ページ目

寒くなりましたね。

寒くなりましたね。
みなさん、こんにちは。
最近、すっかり気候が冬になってきました。

先日の土日に札幌に行ったのですが、駅に到着するとかなりの雪模様でびっくりしました。

日曜日の早朝にもずいぶんと降ったらしく、朝に外を見ると真っ白な世界でした。

もう、冬なんだなぁと実感しました。(私は寒いの嫌いです。)

ところで、前回の日記に「市長まで事情聴取」なんて、書いていたら、その直後「逮捕」という展開になってしまいました。

世の中、いつ何がおこるかわからないものです。
その騒ぎの直後は、いろいろと話題になっていたこのごたごたですが、1週間もたつと、ずいぶん静かになっているなぁと思うのは私の気のせいでしょうか?

まぁ、いつまで騒いでいても仕方ないことなのですが、教訓というのか問題意識はしっかりと残したいと思っています。

来月には選挙となるのですが、その際の投票率がどうなるのか?私はちょっと気掛かりです。

誰が立候補するのかはわかりませんが、どれだけの人が政治や行政に期待して、自分たちの代表として行政権を行使する人を選ぼうと、投票に足を運ぶのでしょう?

今回のことで、きっと多くの人が絶望したり、失望したり、政治に対して不信感も抱いたことと思います。でも、それは他人事ではないと思っています。
きっと、みなさん社会の授業で習ったと思いますが、日本国憲法には「国民主権」という大切なことがかかれています。

社会を動かすのは政治家でも行政でもなく、生活している一人一人の役割なんです、実は。

でも、残念ながら今の社会について自分達が決めて、自分達が行っていくんだと実感している人はほとんどいません。

代表的な参政権として選挙権がありますが、先日の参議院議員の補欠選挙の投票率を見ても分かる通り、その大事な主権発揮の場を棄権している人の方が多数という状況です。

私は選挙にいかない人を決して責める気持ちがあるわけではありません。
行く気にはならない、という気持ちもわかります。
でも、行かなくていいということでもありません。

大切なのは、どういう形であれ、社会に対して無関心ではなく、自分のこととしていろんなことをとらえていくことだと思うのです。

間違いなく、政治の問題は私たち市民の問題でもあります。
だから、強い衝撃を受け、がっかりしたからこそ、自分たちに何ができるのかを考える必要があるのだと思います。

私は市民活動を主権発揮のとてもいい方法だと思っています。

選挙ももちろん大切ですが、別の方法もたくさんあると思っています。

なんだか、堅苦しいこむずかしい話題になってしまいましたが、いつでも「自分たちに何ができるのかな?」と問い続け、たくさんの仲間と一緒にいろんな夢を語り合い、実現していけたらと思っています。

東京より

東京より
みなさん、非常にお久しぶりでした。
もう、いいかげん呆れ果てて、見る気もなくなっている人もきっと多いことでしょう。

これを、今日のうちに見つけた人は貴重なネットワークサロンマニアかもしれません。

実は、昨日から東京に出張に来ています。

独立型社会福祉士事務所研究集会という集まりに出席することと、明日には日本財団に施設建設の相談にいくためです。

昨日の朝、釧路をたったのですが、ちょっと釧路を離れているうちに、地元釧路はいろいろと大騒ぎになっているようです。

2週間ほど前に、いろいろと仕事上でもお世話になった保健福祉部長さんが公職選挙法で逮捕されるという、釧路の福祉業界にショックを与えた出来事があり、それをめぐり業界がいろいろと揺れていたら、続いて助役が逮捕され、釧路市全体が動揺していたようでした。

そうしているうちに、ついにトップの辞任、そして任意に事情聴取。

何とも言えない事態に発展してしまいました。

私たちとしては、地元にこだわって仕事をしているわけで、行政機関ともいろいろと連携してすすめている部分も多かったので、行政の激震は無関係というわけではありません。

それ以前に、一市民として一連のことには決して無関心でいることはできない心境です。

太平洋炭坑の閉山などいろんな意味で暗いニュースがあり、地域経済が冷え込んでいる中で、政治の世界にも暗いニュースが流れるというのは、やっぱり寂しい気持ちがあります。

だからこそ、ここで市民がやる気を失うことなく、一人一人がしっかりと意識を持って生きていく必要があるのではなかと思うのです。

本当の意味で地域を支えるのは一人一人の住民の力です。

今だからこそ、そのことを再認識して、自分たちの信じる道を進んでいこうではありませんか。

(実際のところ、私たちの仕事にそんなに影響はないだろうし。。たとえ影響があっても、そんなことではめげません。)

さて、東京の話に戻しましょうか。

先ほど、お話した研究集会ですが、なかなか有意義でした。
それほど、目新しい情報があったわけでないですが、自分たちの進んできた道や、今後の展望を確認できた意味では意味がありました。

また、全国にはいろいろな活動をしている人がいて、中には私たちと似たようなことを考えて、楽しく仕事をしている人もいるんだよな。。と心強く思うこともありました。

それよりも、驚いたのは研修会場の立派なこと!!

安田生命アカデミアという施設でしたが、研修専用に作られているところのようで、10階建てのビルに宿泊施設を含め、いろいろな研修室があるのです。
そして、その宿泊スペースもリッチなシティホテルのような設備が整っていて、ユニットバスと部屋の段差がないバリアフリーな設計でした。

私は、ユニットバスがフラットになっている宿泊室をはじめてみました。多分、全室そうなんだと思います。

あれは、すごい。。
あんなところだと、うちの娘を車いすで連れていって、泊まりたいくらいです。

でも、交通の便が悪い。
最寄りの駅の北府中駅は跨線橋スタイルでした。

なかなかうまくはいかないものです。

日記を1か月半ほどさぼっているうちに、実にいろいろなことがあったので、きっと報告することもたくさんあるとは思うのですが、今日はこれくらいでやめておきます。

この次は、いったいいつになるのか全く保証できない状況です。

また、出張に行って、ホテルにインターネット専用ジャックがついていたら書くかもしれません。
ちなみに、来週には札幌に行くので、札幌のホテルにジャックがあることを祈りましょう。

では、また。

コンサートも無事終了!!

コンサートも無事終了!!
珍しく、間をそれほどあけずに書いている管理人でした。

前の日記で「明日は、いよいよ宮沢勝之コンサート!」と書きましたが、そうなんです。
今年唯一のイベントは盛況のうちに終了しました。

市民文化会館小ホール、定員は約370名あまり、だいたい300人程の人数は集まったでしょうか。

ぎりぎりまで準備やチケット売りが続き、いったいどうなることやらと思いましたが、終わりよければすべてよし、ということで、何とか無事終了できて、私は心よりホッと一安心しています。

ぽれっと&すてっぷ合唱団もなかなかの仕上がりで(うわさによるとリハーサルでプロの手が入りなんとか間に合ったらしい)、見ていた私もとってもいい気分になりました。

私は裏方だったので、コンサートそのものを楽しむ余裕はなかったのですが、見た人たちからは「とってもよかった!!」と喜び、感激の声を多く聞いてまたまた嬉しくなりました。

今回は宮沢さんの里帰りでのコンサートにかける思いに応えた形でしたが、ずいぶんと次回を望む声があるので、「次は、企画物としてもうかるようにできないだろうか?」と真剣に考えてしまいました。(昨日は、それで娘の保育園に迎えにいくのに通り過ぎてしまいました。)

でも、もうかるのは難しいですよね。

たまには儲かる仕事をしてみたいものだと思っているのですが、なかなか小銭もうけくらいしかできません。

助成金は人件費がなかなかつかないので、仕事が増えるし、受託事業もいろいろ面倒で仕事が増えるし、繁昌して利用者が増えれば、スタッフが薄くなるのでやりくりをして人を加配したり、お金をやりくりしたり、結局仕事が無限大に増えるのでした。

たまにはもうからなくてもいいから、じっくりとやりたい仕事に取り組みたい気分がする今日この頃でした。

この前、やっと「子育て それでいいのだ」を発行したばかりなのに、次の冊子を作りなくなっている自分がいます。

この企画は前々からあたためていたものですが、釧路で障害のため地域の校区の学校にいけなかった子どもたちが、養護学校などに籍をおきながら、校区の学校に交流している仲間がけっこういて、この仲間達の気持ちや様子や思いをつづった一冊を作りたいと思っています。

私も幼稚園からはじめ、今年で6年目。
いろいろと考えることもあるので、もっとも年長者のたっちゃんが今年小学校を卒業するのを機会にまとめてみるのもいいかな、と思っています。

時間があるかな。。
時間は作るものですよね。(管理人)

知事に会ってきました(続編)

知事に会ってきました(続編)
(長い日記を書いて、送信したら、『メッセージが長過ぎます』と拒否されたので2回にわけて更新しました。

それと、余談ですが、この懇話会についての記事が今日北海道新聞の4面にちらりと出ています。

私は、取材がきていたので、写真くらいでて「こんな、懇話会がありました」と紹介されるのかなと思ったのですが(子どもに見せて自慢してやろうとちょっと思いまして)、そんな記事は見当たらなかったので、出なかったのかとちょっとがっかりしていました。そうしたら、出ているらしいとの情報をキャッチし、見てみると。。

懇話会の紹介ではなく、懇話会の中での知事の発言に関する記事になっているではありませんか。
しかも、私が何気に提案した件についての発言だったのです。

意見交換で、行政と仕事をする中で情報の共有は大事だとお話しましたが、本当に最後の方で、「行政に期待することはないでしょうか?」という質問が改めてされました。知事はそれに対して私たちの発言の前に「それは、行政の意識改革だよ」と非常に大事なことをおっしゃってくれて、その話の流れで、私が「道の職員が研修という形でNPOにきて働いて、給料は道から払ってもらえると助かりますよ。道の職員にとっても、市民活動の実際を体験して、意識がかわりますしね。」というような発言をしたのです。
そうしたら、知事がそれに対して、いい反応を示して下さり、他の参加者も話に加わり、ちょっと笑いながら盛り上がったのですが、それが、「知事がNPOに職員研修の検討を指示した」というような記事になっていたので、びっくりしました。

本当に実現したら、面白いですね。
実現したら、産みの親として自慢しようかな。

それにしても、それぞれの活動を元気にしている人たちは、そもそも行政に対して何か要望やお願いは、あんまり持っていないことを改めて認識しました。

「私たちも、楽しくやっているから、行政もしっかりやってね!」という感じでしょうか。

帰り道に、推進会議の佐藤さんに駅まで送って頂きながら、「道の職員も、大変だよね。意識が変わったら、職場での矛盾に苦しむし、組織にはまって仕事したら、楽しいことばかりじゃないし、5時に帰りたくなるのも分るよなぁ。」なんて、冗談をいいながら、帰路につきました。
(公務員の皆様、すみません。たくさんの思い込みがあるかもしれませんが。。)

いやいや、今日は思わず長く書いてしまいました。

そういえば、調査の話も述べるのでしたね。
簡単にいうと、今回の調査の仕事で感じたことは「働ける人が働ける仕組みを作りたい」ということです。

今回、現地採用として数名のチームを組んで仕事をしたのですが、障害児の母として常勤就労できない立場で、非常に能力の高い人たちが埋もれれいることが改めてわかったのです。
道東にはシンクタンク会社がないようなので、そうした人材を発掘し情報を収集、管理、研究、発信し、地域に働きかけ、なおかつ新しい形で雇用も創出できるような会社はできないだろうかと、思いを巡らせています。

「働ける人が働ける」という意味で考えると、障害を持った人たちやちょっと人付き合いに困難を抱えた人にもあてはまることで、きちんとした形で就労は無理でも、労働力をできる範囲で切り売りできる仕組みがつくれたら、それぞれの立場に応じた仕事ができて、そうした人が消費者になり、納税者になり、経済の活性化にもつながるのではないかと思います。

世の中そんなに、甘くはありませんが、夢は大きく。
そういう私こそ、一般の雇用体系の中では「働けるのに働けない」本人だったりするのでした。

久しぶりに書いたら、一人で盛り上がってしまいました。
すみません。

さて、明日はいよいよ『宮沢 勝之さんのコンサート!』
大勢のお客さんと盛り上がることでしょう。

それと、来週の土曜日には「救急救命講習会」を行います。
コマーシャルは近々ホームページにもご紹介します。

ではでは、長い日記は終了!今度はいつかな。。(管理人)

知事に会ってきました。

知事に会ってきました。
またまた、お久しぶりです。
釧路にも残暑か?と思われる数日間がありましたが、今日はうってかわって雨模様、しかもちょっと肌寒い日になりました。

もう、秋になってしまったのでしょうか。
暦も9月ですからね。

ところで、またまた日記の更新をさぼっていた私ですが、いつにもまして忙しい毎日を送っておりました。

と、いうのも短期間の仕事で、釧路市の障害者福祉のニーズ調査の調査管理者として約2ヶ月間、現地スタッフで働いていたのです。
その仕事も今日で、無事、終了しました。

いや~、いろいろと勉強になりましたよ。
今回の仕事から、またいろいろなことがわかり、また思い付き、新しい企みが泉のように湧き出ています。(この泉、勝手に湧き出るので、押さえるのが大変なんです)

詳しくは、後で述べることにしまして、まずは昨日の知事との懇話会のご報告をしましょうか。

実は、昨日、知事公館にて知事との懇話会というのに出席してきました。

これは、正式には『北海道構造改革懇話会』といって、民間有識者から多方面にわたる意見・提言を受けることにより、本道の構造改革の具体的な推進を図ることを目的として、平成11年より実施されているものだそうです。

北海道の構造改革は「地域社会」「経済」「行政」の3つの分野について改革を進める予定で、そのうち「市民と行政の協働による自律した地域社会づくり」をテーマに今回の懇話会は行われたというわけです。

そんなことで、地域性や取り組みを踏まえて、光栄なことにご指名がかかり、参加することになりました。

参加者は私の他には、実践者として留辺蘂でベンチャー系の活動を広くしている「創発科」の杉本さん、札幌東区でコミュニティFM局づくりを中心とした地域づくりをしている「さっぽろ村コミュニティ工房」の加藤さん、専門科として推進NPO北海道会議の佐藤さん、札幌大学の佐藤さんの5名の有識者と道側として知事と主催部の総合企画部の政策室長、NPOの認証部の、環境生活部の部長の3名の計8名での懇談でした。

それ以外にも担当部署の同職員が周囲にたくさんいて、マスコミの人たちもいました。

最初、声がかかった時には、簡単にはいはいと引き受けてしまったのですが、詳しい書類などをみて、「優れた見識を有する者の中から」なんてくだりを見て、けっこう笑ってしまいました。
楽しく、自分勝手に活動をしてきて、それがある意味では評価を受けているのですから、素直に喜んでいいことなんでしょうね。

もともと、いろんな人と話をするのは大好きなので、今回も全く緊張もせずに、楽しく参加することができました。

私の他の参加者も面白い人たちで(そもそも、今回の人選はおとなしく話を聞く人ではなく、いろいろ意見を言える人ということがちょっとした条件?だったらしく)、結構盛り上がりました。

知や他の道の職員もわりとフレンドリーな雰囲気でしたよ。

内容としては、私も含め一通り実践者からの実践報告があり、その後意見の交換をしました。

NPOといっても、千差万別で北海道でも今では350あまりの数があります。その中での話ですから、課題や論点も細かくいうと、それぞれです。
ですが、今までの行政や企業が主導してきて、今、危機に頻している地域社会(日本といってもいいかも)に新たな活力を吹き込む重要な存在として、NPOが注目されていることは事実だと考えています。

推進会議の佐藤さんが、『第3のエンジン』という表現をしていましたが、その通りですね。

ですから、その重要な注目される存在のNPOがしっかりとした活動、仕事をしていくことができるかどうかは、非常に大切なテーマです。

日頃より、このNPOとして仕事をしている私たちですが、やっぱり「なぜ、NPOなのか?」とということを、常に意識しています。

きっと、大事なのは『第3のエンジン』として、機能しているかどうかということなのではないかと昨日の懇話会で感じてきました。

『エンジン』というからには、社会を動かす原動力になっているかどうかがポイントですね。自分達の仕事が何をどうやって、動かしているのか、そして、動かすといっても良からぬ方向性に動かすのでは、それもまた困ったものですから、しっかりと地域を社会を見据えて、的確な方向へ動かしているのかも、やっぱりしばしば考える必要があると思います。

どうしても、事業の規模やマスコミへの露出や、建物の立派さ、そして知名度など表面的なもので活動が評価されることが多くなりますが、決してそうではなく、活動の中身がしっかりと第3のエンジンとなりうるものであることが一番大事なのだと思います。

ここ2年あまりで、急成長を遂げ、雇用も多くなり、事業も目覚ましく拡大しているなかで、改めて、中身の重要性を見つめたいと感じました。

それと、昨日の話で多く出ていた話題として「知恵」があります。
「新しい発想」と言い替えてもいいのではなかと思うのですが、この「知恵」はやはり非常に大事なポイントになります。

私も、日々仕事をしていて感じるのですが、いつも「なにかいいことないかなぁ~」と目をキラキラして探し、「なにか面白いことないかなぁ~」と耳をダンボにし、いつもアンテナをあちこちに張りめぐり、いろんな人との話ややりとりの中で、「なにかいいこと」を考える、この姿勢が大事なんです。

ただ、一人で考えていても、限界がありますから、「いいこと思い付く仲間」をどう増殖させるかが大事なことになります。
この、「いいこと思い付く」というのは、一見難しそうに思うかも知れませんが、これがそんなに難しくなく、誰でも簡単にできることなのです。しかも、これをやりはじめるとたいていの人は「やみつき」になっていき、次々に「いいこと」を思い付くようになり、やがて思い付くだけでは飽き足らなくなり、「いいことをやってしまう仲間」になっていくという法則?があるのです。(ほんとか?!でも、そういう傾向はあると思います)

この「いいこと思いつき、いいことやってしまう仲間」が自然に増える、このプロセスこそ、ちょっと格好つけていうと、「住民の主体形成」なのではないかと今、気付きました。

そんなに単純な理屈ではないと思いますが、昨日の懇話会から思い付いたことを書いてしまいました。