今日母が話した。
そして笑った。
母の声を聞くのは3週間ぶり。
母の笑顔を見るのも3週間ぶり。
やっとやっと絞り出す声
半分以上は何を言っているのか分からない。
それでも今日、確かに
看護師さんに
「ありがとうございました」
とハッキリ言った。
「ババー！すごいよ！がんばったね。
がんばっているね！偉い！」
と私が言うと
にっこり笑った。
そして
「まだなにもできないけど」
と言った。
その後
「でも、やっぱりまた・・・」
その先は何と言っているのか分からなかった。
瀕死の状態から3週間
まだまだどうなるか分からないけれど
峠は越えたと信じたい。
母とまた会話ができるなんて・・・
もう二度とできないかもしれないと思っていた。
神様に毎晩祈っていた。
「神様、どうか
もう少しだけ、父と私に
母と過ごす時間をください」と。
全く反応しない母の手を
父と私は
ずっと握っていた。
時々握り返してくれる母の手を
父と私は
ずっと握っていた。
父は目を開けない母に
「がんばってくれてありがとう」
と言っていた。
そして祈っていた。
この３週間
眠りが浅く
悪夢ばかり見る日々だった。
今日は少し眠れそうだ。
お母さん
「やっぱり、また・・・」の先を必ず叶えようね！
生きているって奇跡
生きるってすばらしい。
今日もあなたの幸せを願っています。