マンションを購入して初めてわかる事の一つに、管理費と修繕

積立金があると言う事です。

快適なマンションライフを過ごす為には必要不可欠である費用

は理解できると思います。この二つの費用は、一つは積み立て

られもう一つの費用は毎月消費されているもので、使用目的が

違います。ですがこの費用は共用部(マンション所有者、全員

で使うもの)で個人、個人のお部屋の中のものには一切使用す

る事は出来ないのです。マンション管理法(区分所有法)で定

められています。

共用部と専有部で決まりが分かれています。

何か自宅であった場合には、管理費や修繕積立金は個人で使用

する事はできません。

ご自分のお部屋の中の事は、別途、ご自分のお金を使用する事

になります。これを専有部問題と言います。

マンションには管理規約というマンション毎の法律があります。

更に消防法や建築基準法等々法律で決められた事が絡み合

って、個人で勝手に何でもかんでも行う事はできません。

コンクリートに勝手に穴を開けてはならない事、ドアを勝手に

塗装してはならない事、バルコニーに設置物を置いてはならな

い事、色々とあって素人には非常に分かりずらい事ばかりです。

その中に、防火区画という消防法で決められた事があります。

一言で言うと共用部と専有部を区切る壁やパイプスペース部に

は不燃性の素材の物を使いなさい。という決まりです。

消防法で定められた部品・素材・商材を使いなさい。とでも解

釈すれば分かりやすいと思います。

専有部の火災がマンション全体に燃え広がってはならない。

共用部での火災が専有部に移ってはならない。という配慮、集

合住宅ならではの決まり事。

なので、配管の材料にも当然、決まりがあります。この事で

配管材料が規制され特定の素材に偏る事になるのです。最近は

だいぶそれに対応した素材や商品が開発されてきましたが、20

年前、30年前ではもろにこの規制の元にマンションが建てられて

居ましたので、使用されている素材、材料が限定されます。

それが、漏水したり故障したりトラブルを抱えているのです。

これらの素材に対して、不具合が生じた時にはどうしたらいいの

か分かる筈はありません。まして個人でこれらの知識を得る事は

まず無理です。

ここに、専有部問題と言われる落とし穴があるのです。

このブログでは給水管、給湯管について色々な情報、知識を分か

りやすく解説していこうと思います。