この度、経済産業省、特許庁、後援 日本弁理士協会主催の

第8回知的財産活用表彰(2021年度) グランプリを受賞しました。

大変名誉ある賞を拝受し、感激しております。

 

今想うと、他社との差別化、優位性、の為に特許申請や商標登録を行う

筈でしたが、特許を取得する技術開発は簡単な事ではありませんでした。

 

何せ、新しい技術には道がないのです。もがけばもがくほど道が見つか

らないのです。

文献や専門書を読み漁り、試行錯誤すればするほど闇の中に吸い込

まれ身動きができなくなる。

焦りや諦め、心が折れるとはこういう事なのか?とも思いました。

今の時代、PCで検索すればたいがいの事は調べられて大変便利な

世の中です。

だが、自分がやろうとする技術の事は、どこにも知りたい情報がない!

 

「やってみよう、ならば実験してみよう」と思い行動に移した。行動に移

すにはお金と時間が必要です。それでもやってみた。 だが1度目の

実験は失敗! 結論、何をやりたいのかさえ分からなくなった。

暫くたってまた実験をした。

2度目の実験だ。失敗!ただのお遊びみたいになった。

3回目の実験を行った。また失敗。業界の先輩たちにも聞いてみた。

帰ってきたのは馬鹿な事はやめろ!時間の無駄だ!けんもほろろ

であった。

 

暫く時が経ち、実験の事さえ忘れかけていた。だがまた遭遇してし

まった。

大漏水事故だ! マンションの中で起きた給湯銅管からの大漏水

事故。

なんとかしてあげたかったが、自分には何も解決する術がなかっ

た。ただ、ただ、床を拭くことだけでどうする事も出来なかった。

不甲斐なかった。

 

やろう!もう一度やろう!あの涙をみたら、なんとかしてやろうと

思った。新しい技術開発を目指す自分の意志は間違いでない事

に気が付いた。 そうだ何も見えない闇の中で一つだけ見つけた

基準!それは「何とか解決したい」という「思い」である。

間違いではないという、唯一の基準なのだ。

この思いは成功への第一歩なのだと信じ、前へ進めた。

 

それから何度失敗しても、実験と文献の読み漁りばかりが続い

た。時には「道楽だ」とか「何かにとり憑かれている」とか「経費

の無駄使い」とか影口ばかりでした。

だが面白い事に、実験を繰り返す毎に、少しづつ分かってくるも

のが増えて行き、分かると次の課題が現れるのだ。 次から次へ

と課題にぶつかる。でもこれは楽しい!やらなければ会えない

新しい課題、どんどんわくわくしてくる。

そして、ある時期から加速がついて頭脳が鮮明になってくる。

まるで苦労した事のご褒美みたいに先に進めるのだ。

そして、気が付いたら何年も経過していて、自然に理論が整理

され、答えを導きださせてくれた。

 

もはや優位性や差別化などの問題ではなく、社会正義の為、

という概念に代わっていた。社会正義なら社会に通じる行動で

なければならない。取得した特許を社会に役に立てる生業に

する事業化、それが必要になった。

 

ならば、やればいい。この技術の専門家として社会に奉仕し

貢献しようと思い実践した結果が、知的財産活用大賞 なの

だろう。

 

そしていつの間にか、企業の存在価値は、新しい技術開発で

あり続けること、日々の作業を新技術に変化させる事業である

事、そしてできた技術ブランドを広め、社会に貢献できる事だと

教えて頂いた。

 

銅管のピンホール漏水を一発で直して、再び漏水が発生しない

様にする特殊技術!

古くなった銅管を、漏水から守る事前漏水防止対策工事の特殊

技術!

それが、リ・パイプブロック工法、特許工法で、日本で唯一の

技術です。

 

すでに多くの方々が素晴らしい工法の恩恵に

あずかっています。その数、2022年2月現在、6500世帯の

施工実績になります。

第8回知的財産活用表彰 グランプリ受賞!

ありがとうございました。

 

特許申請やこの度の表彰推薦者、亀崎総合特許商標事務所の

亀崎弁理士様には厚く御礼を申し上げます。