先日の記事のシミュレーションをまた別の角度から眺めいています。
中学受験は算数で決まるとか良くいわれますが、なんとなくそう思っているだけで、私自身、ちゃんと考えたことがありませんでした。その手がかりになるかもしれないと思い、算国二科目合計偏差値に対する算、国それぞれの科目のインパクトを調べてみました。
2018年第4回合判のデータを使っています。二科目合計偏差値が60以上の上位者について算、国の平均点を推定しました。入試における合格者平均点みたいなものです。
・二科目合計偏差値60以上の上位者平均点
算数 127(受験者平均90.6)差36.4
国語 116(受験者平均93.4)差22.6
算数が決めての証拠として良くあげられる、合格者(上位者)平均点と受験者平均点の差が算数で大きい現象がみられますね。
さて、これを偏差値になおします。
算数 62.6(50)12.6
国語 62.0(50)12
偏差値だと意外と変わりませんね。これを見ると、算数得意な子ばかりが上位にいくわけではなさそうな。
次に二科目合計偏差値60以上の上位者で、算数の偏差値が国語の偏差値より高い場合とその逆の割合を調べてみます。
算数>国語の割合 53%
国語>算数の割合 47%
確かに両者でかわりますが、イメージよりは算数優勢の割合が少ない気もします。この結果を見る限り、合格者平均と受験者平均の差が大きいからと言って、、算数が優勢の子ばかりが合格しているというわけではなさそうです。