有名ワインからひも解くワインの世界② ボルドー編 | ビストロ タンオタン オーナーシェフのブログ

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ブルゴーニュ編につづいて、今回は同じフランスのボルドー地方の有名ワインをひも解いていきましょう。

 

【ボルドー5大シャトー】

●シャトー・マルゴー

●シャトー・ラフィット・ロートシルト

●シャトー・ムートン・ロートシルト

●シャトー・ラトゥール

●シャトー・オー・ブリオン

 

 

 

 

・産地 フランス ボルドー地方 メドック地区(シャトー・オー・ブリオンのみ例外でグラーブ地区) ※村はそれぞれ、今回はパス

・品種 カベルネ・ソーヴィニョン メルロー (補助的にカベルネ・フラン プティ・ヴェルド)

 

5つあったらどれか一個ぐらい聞いたことがあるでしょう?そうであって欲しい!←有名ワインという前提がくずれるので…

 

5大シャトーとは、5段階あるメドック地区格付け第一級の五つのシャトー(生産者)を指します。

シャトーといえば大体ボルドーと覚えといてください。(例外もいっぱいあり)

 

そして、ボルドーは混ぜちゃう文化。

カベルネ・ソーヴィニョンとメルローを混ぜてバランスを整えて、安定したシャトーの味を守っています。

ピノ・ノワールやシャルドネ単一で作るブルゴーニュとは対照的

 

出来上がる赤ワインの味も

ブルゴーニュの軽やかで華やかなワインと対照的に、ボルドーは重厚で力強い。

ブルゴーニュが女性的で、ボルドーは男性的と言えます。

(でもワインの王様がブルゴーニュで、女王がボルドーと言われている・・・。ボルドーがイギリス領だったからという説あり)

 

掘り下げると長くなっちゃうので控えめに、

「ロートシルト」と書いてますけどこれはドイツ語、フランス語だと「ロッチルド」、英語読みで「ロスチャイルド」

なぜか筆者は「ロートシルト」がしっくりきます。昔からそう呼んでたのかな~?

「ロートシルト」は家の名前、ロートシルト一族は2つもシャトーを持ってお金持ちだな~、ぐらいの認識でOK!

 

 

ここまでずっと赤ワインのお話

で、白ワインはというと・・・

 

みんな知ってるかなー?知らないだろうなー←バカにしているわけではございません!

 

【シャトー・ディケム】

 

 

・産地 フランス ボルドー地方 ソーテルヌ地区

・ぶどう品種 セミヨン ソーヴィニョン・ブラン

貴腐ワインの最高峰の産地、ソーテルヌの中でも最上級のワイン

ソーテルヌ格付け特別第1級(第2級、第1級とあって、特別第1級はシャトー・ディケムのみ)←格付け好きだなフランス人

 

 

貴腐ワインというのは、「カビがついて腐っちゃったけど、めっちゃぶどうが甘くなったー」って感じの極甘口白ワイン。

琥珀色で、トロッとして、密のように甘く、貴腐香という独特の香り。

 

似たようなものにアイスワインがあります。

こちらは「寒すぎて凍っちゃったけど、ぶどうクソ甘いやん」的なワイン←筆者はエセ関西人

 

ちなみに「世界三大貴腐ワイン」と言われるものに、「ソーテルヌ」以外に

ドイツの「トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ」

ハンガリーの「トカイ・アスー」 があります。

 

 

白ワインは他にもありますが、あまり有名ではなく、やはりボルドーと言えば赤ワイン!

 

いっぱい言われてわかんないって方はこれだけ覚えてください。

 

ボルドーは重厚な赤!

 

以上!!