◆◆◆くじょう みやび日録 第二期◆◆◆

 

 

最近は、時折「高野切第三種」の勉強をしています。

尾上柴舟先生の書に惚れて、先生が深く学んだという第三種も臨書してみようかと。(第一種は少しやったので、比較もしてみたい)

 

ここんとこ在原業平ブーム(偶然業平が出てくる小説を連続で読んだだけ)だったので、彼の有名な歌の部分を清書。

 

今回は詞書部分。

これたかのみこのもとにかよひけるを

かしらおろしてをのといふところには

べりけるときにむつきにとぶらはむ

とてまかりてはべりけるにひえの

やまもとなりければゆきいとふかかり

けれどしひてかのむろにまかりいた

りてをがみけるにつれづれとしていと

ものかなしくてかへりまうできて

よみておくりける

 

文徳天皇の第一皇子・惟喬親王と業平の交流の逸話ですね。

藤原氏擁する異母弟(清和天皇)のために帝位に就けず、出家隠棲した親王のもとを雪の中、訪れる一場面です。