◆◆◆くじょう みやび日録 第二期◆◆◆

 

去年は宝塚歌劇団の舞台にもなった漫画『応天の門』。

灰原薬先生による新潮社月刊コミックバンチ連載、菅原道真×在原業平の「平安の最強バディ」「平安クライムサスペンス」!

 

 

 

最近4巻まで読み返したところで、琵琶の名手である盲目の出家した皇族と、彼に仕える「琴」の名手の女房が出てきました。

 

琴の演奏シーンは残念ながらありませんでしたが、ここはやはり「箏」ではなく文字通り「琴」(現在の古琴)でしょうか……

 

この女房、漫画のメインキャラクターの一人「白梅」ちゃんの元同僚。

白梅は若き道真に仕える女房で、見目麗しいとは程遠いがなかなか可愛らしく、なんといっても賢くて道真にも重宝されている少女です(おそらく多くの女性読者が自分を重ねて読むのではないかな)。

 

1巻には白梅が道真に仕える契機となった事件も描かれていて、その物語に件の琴の女房も登場していました。帝の耳にも届く<評判の姫>が実際には存在せず、白梅ら五人の女房がつくり上げていた幻であった……というお話でした。

 

やっぱり琴は描かれていないのですが、道真の以下の台詞に注目。

 

姫は琴も堪能であるとか

琴の話をぜひお聞きしたい

 

平安初期の評判の姫君で琴。

しかも道真が話題にする琴。

 

うーん、やっぱりおそらく、古琴でしょうね~。

1巻発売の2014年当時、読んだときは意識もしていなかったわ。

読み返すと新たな発見があったりしますよね。