◆◆◆くじょう みやび日録 第二期◆◆◆
先日、東京・谷中方面を夜歩いたら、遠方に光るものが……
近づいてみると、岡倉天心が光っていました。
「台東区立岡倉天心記念公園」
明治の日本美術史を語るのに欠かせない人物の岡倉ですが、わたしにとっての彼の印象は「おしゃれ」。自分好みの服をデザインしていました。
なんといっても、自らが校長を務めた「東京美術学校」の、奈良時代役人のような制服は有名です!(恥ずかしがる生徒をよそに、本人は、自分がデザインしたお気に入りの制服を着て「若草」という名をつけた愛馬にまたがり悠々と登校したとのこと)←わたしも着たいです!!
以下、大久保喬樹『岡倉天心と思想 日本の伝記 知のパイオニア』(玉川大学出版部、2021年)よりの逸話引用。
ボストン時代も東洋風の特製服で堂々と闊歩。西洋人に蔑まれても、「アー ユー ヤンキー オア モンキー?」とやり返した(84頁)とか。
また、五浦の隠遁くらしは羨ましいです。「大海原のゆったりとしたリズムとひとつになるのが、なによりの楽しみ」(120頁)。自らを「五浦釣徒」と呼び、もちろん服も自分で隠者風にデザイン。
理想的な要素が詰まった人だなあと、個人的には思います。
今回偶然訪れた公園ですが、昼間はこんな感じ。
なぜここが天心の公園なのかというと……
「岡倉天心宅跡 旧前期日本美術院跡」
昼間に撮った写真のほうが像も見やすいかな。金ぴか~☆
場所はこちらです。